東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鯉③

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

鯉は肉だけでなく、全身が薬用になるといわれています。

 

 

 

肉は利尿、浮腫みに良いとされ、胆は苦く「寒性」無毒で、目が熱っぽく赤くなり痛むときに良いとされ、緑内障や小児の咽頭腫にも効能があるとされています。

 

 

 

鯉の脂肪は精神の安定に、脳は癲癇や突発性難聴、緑内障、血は小児の化膿性皮膚炎、腸は小児の皮膚病、痔瘻、歯は尿結石、鱗は婦人の鬱血による腹痛、鱗の灰は、吐血、不正出血などに効能があるといわれています。

 

 

 

鯉の鱗の灰は、鱗を焼いて灰にして18gを三回に分けて食べると、効能があるようですが、昔の人達はここまで使用していたんですね。

 

 

 

単純に驚いちゃいますね。

 

 

 

西洋医学的には、鯉はビタミンDやE・A・B2・B1などが含まれ、カルシウムや鉄分なども多く含まれています。

 

 

 

タンパク質も摂取でき、ビタミン、ミネラル豊富で、こんなに素敵な食材はありませんね。

 

 

 

鯉の刺身など生食する場合もありますが、肝臓ジストマの幼虫が寄生している可能性があるので、非常に注意が必要です。

 

 

 

肝臓ジストマとは肝臓に寄生する吸虫の一種です。

 

 

 

色々と書いてきましたが、おいしく栄養豊富の食材である鯉。

 

 

 

食べたことがない方は、是非食べてみてください!

 

 

 

参考文献

『東方栄養新書』(メディカルユーコン)  著:梁 晨千鶴

 

参考サイト

MSDマニュアル家庭版

 

 

 

 

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鯉②

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

「鯉」の薬用としての記述は、中国最古の薬物書『神農本草経』に「鯉は長期に食用しても害 がなく、人の健康を保つ上薬に分類される。」と記載されています。

 

 

 

明の時代、李時珍の著書『本草網目』 に母乳促進効果(催乳効果)について書かれていました。

 

 

 

日本に現存する最古の医学書である、『医心方』や、日本最古の料理本『四條包丁儀式』にも、鯉の記載がみられます。 

 

 

 

鯉の特性として、寒熱では平、五味では甘、臓腑は脾、胃に影響を与えると考えられています。

 

 

 

効能として、胃腸の機能を高める、母乳の出を良くする、利尿効果などが挙げられます。

 

 

 

しかし、河川の魚の為、脂っこく、食べ過ぎると胃腸に負担をかけ、場合によっては湿熱を生じてしまう事があります。

 

 

 

その為、もともと胃腸が弱い方は、過食する事により余計胃腸に負担をかけてしまう可能性があり、注意が必要です。

 

 

 

余分な水分が溜まっている方や、妊娠中でむくみのある方は、利尿作用があるため、少量の摂取が望ましいとされています。

 

 

 

味をつけていない鯉のスープは、出産後の体弱で母乳の出が少ない方には、非常に効果があるとされています。

 

 

 

続く

 

 

 

『東方栄養新書』(メディカルユーコン)  著:梁 晨千鶴 

 

 

 

 

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