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こんばんは 謝敷です
前回は、学会真っ只中の投稿でしたので、
思わず日本東洋医学会についてご紹介してしまいましたが、
今回はまた「乳がんの内分泌療法によるホットフラッシュ・関節痛と鍼灸」の続きとして
診療ガイドラインで引用されていたシステマティックレビューをご紹介します!
このシステマティックレビューでは、
乳がんの患者さんを対象に、ほてりの治療に鍼治療を行った研究を対象とし、
(鍼単独の治療のみならず、他の治療の補助として鍼治療を行った研究も含む)
偽鍼や鍼治療をしていない場合と比較した論文を抽出しています。
結果、スウェーデン(2件)、米国(2件)、英国(1件)、ノルウェー(1件)で実施された
6つの研究が対象となりました。
比較対象となった治療には、プラセボ(鍼の非介入)やホルモン治療、
抑うつ薬の服用やリラクゼーションがあり、
鍼治療としては、6本中3本の論文で中国医学に基づく鍼治療がなされ、
他1つの研究では、は鍼通電がなされています。
偽鍼と比較した場合、研究によって効果が「ある」という結果になったものも、
「なかった」と報告したものもありますが、
結果を統合して検討した場合、鍼治療を行った方が、
ほてりの頻度が、有意に減ったと報告しています。
しかし、ホルモン治療法や、抗うつ薬、リラクゼーション等の他の治療法との比較した場合、
鍼治療との効果に差は認められませんでした。
それでも薬物治療よりも鍼治療を使用する理由の1つには、安全性が挙げられています。
この論文では、鍼治療が乳がん患者のほてりに有効であるとは言いきれないものの、
さらなる効果検討の研究が必要であると結論づけています。
ご参考:記事概要
https://link.springer.com/article/10.1007/s10549-008-0230-z
6つの試験(281名)
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2008年8月までに発表されたスウェーデン、米国、英国、ノルウェーで実施されたでの研究を採用。
【対象者】乳がん患者
【介入方法】鍼治療(単独・他治療との併用含む。レーザー鍼、灸を除く)
【比較対象】偽鍼、ホルモン治療、抑うつ薬、リラクゼーション
【評価項目】主要評価 ほてりの頻度・重症度
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こんばんは、永井です。
6月に入り、一週経ちますね。カラッとした天気が続き気持ち良いです。
今回は前回に引き続き、合病と併病についてです。
前回記事はこちらです。
・太陽と少陽の合病に関してです。
太陽と少陽の二経が同時に邪を受けて、同時に発病したものです。
症状は、太陽表証と少陽半表半裏証の症状が同時に現れます。・太陽経証の主な症状悪寒、四肢関節の痛み、・少陽半表半表証の主な症状悪心、心下部〜胸脇部の膨満感
治療方剤は柴胡桂枝湯を用います。解表目的、太陽、少陽、両方の邪を取り除き、巡りを改善します。服用後に発汗し、全快していきます。
次回へ続きます。
参考文献
『中国傷寒論解説』 著者:劉 渡舟
『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所
『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰
『中医弁証論』 編著:柯 雪 帆
『中医基本用語辞典』監修:高金亮 主編:劉桂平、 孟静岩
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