東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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胃脘痛とは④

 

 

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こんばんは!樫部です。

 
 
 
本日は「胃脘痛」の続きで、「食滞の胃脘痛」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら!
 
 
 
今回の年末年始は、新型コロナ対策による規制緩和により、ここ3年の中では忘年会、新年会が昨年よりも開催しやすい状況となったのではないでしょうか。
 
 
 
その為、家の外での飲食をする機会が増加したり、いつもよりも食事量、飲酒量が増えるなど、暴飲暴食によって胃腸に負担が掛かることが増えていないでしょうか?
 
 
 
本日は、そんな状況下で起きやすい胃脘痛についてです。
 
 
 
暴飲暴食により、食物が中焦に停滞して生じます。
 
 
 
上腹部に膨満感が出て痛み、圧痛もみられます。
 
 
 
また、腐酸臭のするゲップ、食物の匂いを嫌う、悪心、嘔吐、嘔吐すると胃脘痛も楽になる、排便時すっきりしない、舌苔厚膩、脈滑といった所見、症状がみられる特徴をもちます。
 
 
 
治則治法は、消食導滞あるいは通泄胃腑を用います。
 
 
 
気滞の胃脘痛では、痛みが両脇に放散したり、両脇が脹って苦しいなどの気滞の症候がみられ、情緒の変動によって胃脘痛が発生したり、増悪したりします。
 
 
 
ゲップには腐酸臭がなく、舌苔厚膩がみられないという特徴を持つため、弁別の参考になります。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「頭痛」のお話の続きで、「血瘀と痰濁上蒙の頭痛」について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
 
 
いずれも実証に属しますが、病因病理は異なります。
 
 
 
血瘀の頭痛は、慢性的な疼痛による「久痛入絡」で血滞不行となり生じることが多いです。
 
 
 
『霊枢・厥病篇』に「頭痛み腧を取るべからざるは、撃堕する所ありて、悪血内に在るなり」と記載されているとおり、打撲や転落などの外傷によるものも、これに分類されます。
 
 
 
 
弁証のポイントは、刺すような固定性の頭痛、舌の瘀点を呈するか否かです。
 
 
 
治法は、活血化瘀・通絡を用います。
 
 
 
痰濁上蒙の頭痛は、ふだんから飲食が乱れて不摂生が続いており、脾胃の運化失調により生じた痰濁が清竅を上蒙して発生します。
 
 
 
弁証のポイントは、頭が重く痛み、目眩を伴い、胸や腹の膨満感や苦悶感、水様物の嘔吐、舌苔膩といった痰濁の症候を呈することです。
 
 
 
『証治匯補・頭痛』にも「痰によりて痛むものは、昏重して眩暈し吐せんと欲す」というように記載されています。
 
 
 
治法は、化痰がメインとなります。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

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