東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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飲食と味覚

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「飲食と味覚」について、と話していきたいと思います。

 

 

 

飲食の状況について問診することは、胃の気がどのくらいあるかということを知るためには、非常に重要な情報となります。

 

 

 

胃の気とは「生体の生命力」であり、脾胃のはたらきを示します。

 

 

 

胃の気を増強することは、後天の気高めることであり、結果的に先天の気(腎気)を強化することにも繋がります。

 

 

 

つまり、脾胃のはたらき(後天の気)に関わる情報を集めるためには重要な項目となってきます。

 

 

 

適切な飲食により、水穀が胃の腑で受納腐熟され、脾が水穀の精微を昇清して肺に上げ、全身に散布して行き渡らせることができます。

 

 

 

これらが十分にはたらくことで気血が十分に作られ、身体をめぐり、養うことができます。

 

 

 

逆に飲食不節があると、脾胃に負担が掛かってしまい、気血の生成が上手くいかなくなり、他の臓腑など身体の各部位を養うことが出来なくなってしまうと、身体症状が出てきてしまいます。

 

 

 

その為、今一番お辛い症状が腰痛や肩こりであったとしても、飲食状況がどれだけお身体に影響を与えているのか知るために、今現在だけでなく経過を追って飲食の状況をお聞きしていきます。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「胃寒と胃熱の呃逆」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも実証ですが、寒熱の違いがあります。
 
 
 
胃寒の呃逆は、飲食不節、生ものや冷たいものの過食、寒邪の直中などで寒邪が停滞して胃腸を阻害し、胃の降濁作用が失調して発生します。
 
 
 
この場合、重くて緩慢な呃逆がみられ、温めると軽減し、冷やすと増悪するという特徴をもち、その他にも、胃部がつかえて脹る、口渇がない、舌苔白潤、脈遅緩といった胃寒の症候がみられます。
 
 
 
治法は、温中散寒を用いますが、寒証が強い場合は、温陽散寒、降逆止呃を用います。
 
 
 
痰濁が停滞して胸苦しい、腐臭のある曖気などを呈する場合は、行気化痰、消滞を用います。
 
 
 
胃熱の呃逆は、刺激物の過食による胃の積熱、熱邪の胃への侵入、情志失調による肝火犯胃などにより、胃火が上逆したために発生します。
 
 
 
この場合、大きくはっきりとして力のある呃逆がみられ、口臭、胸苦しさ、尿が濃くて少ない、便秘、舌苔黄、脈滑数などの熱証がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、清降泄熱、化痰降逆を用います。
 
 
 
便秘がある時は、通便して熱を下泄させるように身体を整えていきます。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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