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こんばんは 浅田です
暑邪を除き暑病を改善する薬物を、祛暑薬といいます。
祛暑薬の中でも馴染みがあり、今の時期旬なのは、「西瓜(せいか)」です。
「西瓜」という生薬は、
ウリ科のスイカの果肉及び果汁を指します。
性味は、甘淡、寒
帰経は、心、胃、肺、腎
効能は、解暑除煩、止渇利尿
暑温の熱盛傷津による口渇心煩、小便不利などに適し、「自然から生まれた白虎湯」といわれる清暑の佳品なのです。
※白虎湯(石膏、知母、炙甘草、粳米)
清気分熱剤
スイカの皮は、「西瓜翠衣(せいかすいい)」と言われます。
清熱解暑の効力は「西瓜」に劣りますが、利小便にすぐれているので、湿熱を主とした症状に用いられます。
スイカの果肉や果汁は「西瓜」となり、皮は「西瓜翠衣」となり、捨てるところが無いのです。
「西瓜翠衣」は美味しくなさそうで、ついつい捨てがちですが、一度食べてみて身体の変化を感じてみて下さい。
「西瓜」を含む記事
参考文献
『中医臨床のための中薬学』 神戸中医学研究会編著 東洋学術出版社
『中医臨床のための方剤学』 神戸中医学研究会編著 東洋学術出版社
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こんばんは 浅田です
前回、「牡蠣」の効能について書きました。
参照
せっかくなので、『神農本草経』も開いて「牡蠣」について調べてみました。
『神農本草経解説(森由雄)』には、
「牡蠣.一名蠣蛤.味鹹平.生地澤.治傷寒寒熱.温瘧洒洒.驚恚怒氣.除拘緩鼠瘻.女子帯下赤白.久服強骨節.殺邪鬼.延年.」
「牡蠣、一名蠣蛤(れいこう)。味は鹹平。池沢に生ず。傷寒、寒熱、温瘧などによりゾクゾクする病気、驚、恚、怒などの邪気による病を主治し、拘緩、鼠瘻、女子の赤白帯下を除く。久服すると骨節を強くし、邪気を殺し、年を延ばす。」
と書かれています。
※恚は、怒ること
※拘緩は、拘急緩縦の略で突っ張ったり、緩んだりする病
※鼠瘻は、頸部リンパ節結核
※赤白帯下は、血が混じった帯下
「牡蠣」は安神薬と言われているので、ポイントとなるのは、「驚、恚、怒などの邪気による病を主治し」というところです。
驚、恚、怒は七情を意味し、七情の変化は心神に影響を与えます。
「驚、恚、怒などによる病を主治する」ということは、
七情の変化によって起こった病、心神が安定しないことで起こった病を、治すことができると考えることができます。
これらのことから、やはり「牡蠣」は、安神効果が高いのだと考えられます。
ストレス社会でオイスターバーが流行る理由は、これかもしれません。
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2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
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