東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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疾脈

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の続き

 

 

 

浮脈

浮脈②

沈脈

沈脈②

遅脈、数脈

遅脈、数脈②

遅脈、数脈③

遅脈、数脈④

虚脈

虚脈②

実脈

実脈②

滑脈

滑脈②

濇脈

濇脈②

洪脈

洪脈②

微脈

微脈②

細脈

細脈②

伏脈

伏脈②

緊脈

緊脈②

弦脈

弦脈②

弦脈③

緩脈

緩脈②

長脈、短脈

長脈、短脈②

長脈、短脈③

長脈、短脈④

芤脈

芤脈②

革脈

革脈②

弱脈

軟脈(濡脈)

散脈

動脈

牢脈

結脈、代脈

促脈

 

 

 

参照

 

 

 

今日は疾脈について

 

 

 

まずは疾の字を調べてみましょう。

 

 

 

疾には、

 

 

 

・病気

 

 

 

・苦痛

 

 

 

・困苦

 

 

 

・毒物

 

 

 

・害虫

 

 

 

・やむ

 

 

 

・病気を患う

 

 

 

・心を痛める

 

 

 

・物事を憂える

 

 

 

・深く恨む

 

 

 

・憎む

 

 

 

・非難する

 

 

 

・嫉妬する

 

 

 

・はやい

 

 

 

・急速なさま

 

 

 

・急ぐさま

 

 

 

・慌ただしい

 

 

 

・ひどく激しい

 

 

 

という意味があります。

 

 

 

この意味を見ると、なんだか危なそうな、嫌なイメージが湧きますね。

 

 

 

疾脈は、一息(一呼吸)の間に、7~8回脈拍を数える非常に速い脈です。

 

 

 

脈拍が速い数脈は陽に傾き、脈拍が遅い遅脈は陰に傾いている状態だと、以前述べました。

 

 

 

疾脈は、数脈の類で、陽が極めて強い状態を示します。

 

 

 

数脈について書いた時にも述べましたが、脈拍が速くなるのは、ただ陽が旺盛になるだけでなく、寒証でも、外感病でも、胃の気が虚損した時でも、邪気が旺盛な時でも起こります。

 

 

 

なので、数脈、疾脈=陽証と安易に判断してはいけません。

 

 

 

私がこれまで診てきた疾脈は、伝染病などで高熱が出ている人や、脳卒中直後でICUに入っている人や、もうすぐ亡くなりそうな人に現れていました。

 

 

 

この疾脈に加え、七死脈、促脈が現れると、非常に危ない状態です。

 

 

 

まさに、疾の字の如く、苦痛を訴えたり、激しく病と闘っている状態や、心を強く痛めている状態を示しているのです。

 

 

 

 

◆参考文献

『脈経』たにぐち書店

『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店

『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部

『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店

『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社

『基礎中医学』燎原

『難経鉄鑑』たにぐち書店

『東洋医学の宇宙』緑書房

『現代語訳素問』東洋学術出版社

『漢辞海』三省堂

 

 

 

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の続き

 

 

 

浮脈

浮脈②

沈脈

沈脈②

遅脈、数脈

遅脈、数脈②

遅脈、数脈③

遅脈、数脈④

虚脈

虚脈②

実脈

実脈②

滑脈

滑脈②

濇脈

濇脈②

洪脈

洪脈②

微脈

微脈②

細脈

細脈②

伏脈

伏脈②

緊脈

緊脈②

弦脈

弦脈②

弦脈③

緩脈

緩脈②

長脈、短脈

長脈、短脈②

長脈、短脈③

長脈、短脈④

芤脈

芤脈②

革脈

革脈②

弱脈

軟脈(濡脈)

散脈

動脈

牢脈

結脈、代脈

 

 

 

参照

 

 

 

今日は促脈について

 

 

 

『脈経』には、

 

 

 

促脈.来去数.時一止復来.

 

 

 

と書いてあり、

 

 

 

促脈は、数脈のように拍動が速く、尚且つ、時々拍動が止まる脈です。

 

 

 

拍動が止まる頻度には規則性がなく、急いで走っている人が、突然躓くのに例えられます。

 

 

 

結代脈で述べたように、気血の衰亡や停滞によって起こりますが、数脈を兼ねているので、より陽に傾き、胃の気が逼迫されている状態を示唆できます。

 

 

 

往診していると、亡くなる直前の患者さんを診る機会がありますが、促脈を呈していることがしばしばあり、何度が診たことがあります。

 

 

 

病状が重くなっていく過程で、この促脈が現れてくると、いよいよ危ないなという印象があります。

 

 

 

定期的に診ている患者さんに、結代脈、促脈が急に現れた時は、例え大きな症状を訴えていなくても、注意深く診ていかなくてはなりません。

 

 

 

 

◆参考文献

『脈経』たにぐち書店

『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店

『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部

『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店

『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社

『基礎中医学』燎原

『難経鉄鑑』たにぐち書店

『東洋医学の宇宙』緑書房

『現代語訳素問』東洋学術出版社

『漢辞海』三省堂

 

 

 

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