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こんばんは、永井です。
蒸し暑く変わりやすいお天気が続いていますね。
今回は内火についてです。
火熱が体内に発生するのは、主に臓腑の陰陽が偏るためです。
その原因は、食生活の乱れ、七情の激化、過労などです。
食生活の乱れとは、甘味、脂物、味の濃い物ばかり食べたり、
そのために陰を損傷し、陽を煽って火熱が生じます。
七情がコントロール出来ないと、肝鬱になり、火に変わります。
また、五志が激化すると火に変わり、考え過ぎれば、
過労を原因とするものには、例えば労働すれば気が虚して発熱、
腎陽も虚せば、陰寒が内部に発生し、陽が外に追いやられます。
下の水がなくなれば、火が上へ上り、虚火が浮揚します。
内火病機には、本虚標実という病理が多く、
病機は以下です。
①虚火上浮
人体の陰陽気血が虚すことにより発生する内火は、みな虚火です。
虚火が人体の上部(顔面部)に起こる火熱病変を虚火上浮と言いま
虚火上浮病機には、陰虚、陽虚、気虚、血虚があります。
血虚で虚火炎上する場合は、失血、脾虚などで、
血は陰、血液が虚欠すれば、陰気不足になり陽気が強くなります。
陽が強くなると、熱に変わり、火を起こし、火熱が炎上します。
火が炎上すると、血虚による発熱症状が出ます。
②陰火内熾
陰火の定義には3つの概念が含まれます。
まず1つ目は陰虚内熱です。
思い悩んだために、心陰を消耗し、心陽が高ぶり、
2つ目は気虚発熱
元気が虚せば、陰火が内部で燃え上がるということです。
3つ目は気虚の上に外邪を感受したもの、
原因は、飲食、疲労、七情、の激化のため、
脾胃の元気が虚弱になれば、昇降機能が失調し、
③陰虚火旺
熱病の末期、腎陰まで損傷が及び、久疾のために虚労じす。
症状としては、体が虚弱になる、頭昏、耳鳴り、熟睡感がない、
④壮火食気
壮火とは陽気が昂ったために出来た火のことです。壮火は正気を損傷、消耗させ、病理変化を引き起こします。
⑤臓腑実火
原因は複雑ですが、外邪の感受、飲食不摂生、七情の過激の3種類
外邪の感受は感受した温熱の邪が表から裏に入る場合と、
飲食不摂生は辛味、脂物、
情志失調は肝鬱が火化する物、考えすぎにより気が鬱結し、
どちらも臓腑が犯されるために生じた実火です。犯される臓腑の部位、機能により、異なる病変、症状が現れます。
次回へ続きます。
参考文献
『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所
『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰
『中医弁証論』 編著 柯 雪 帆
『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラです。
前回、固摂作用について書きました。
今回は、気化作用に関して、書いていこうと思います。
気化作用は、物質の転化機能を指します。
簡単にいうと、気の運動による変化といえばいいのでしょうか。
例を挙げると、脾胃(胃腸)の飲食物の運化と、水穀の精微の生成により、衛気と営気の分化、生成することができます。
飲食物から、水穀の精微にすることも、気化作用になりますし、水穀の精微から、衛気や営気を生成することや、分化させることも、気化作用が関わります。
ある物から、ある物へ、変化させることを気化作用になります。
他にも、体内にある余分の水分を尿として排出する際、気化作用により、尿に転化させ、排出するという流れです。
色々と例を挙げてきましたが、気化作用は精・気・血・津液の間で、物質代謝や相互にかわることを言います。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
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