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2013.06.06
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2013.06.05
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では、先週にひきつづき、高齢妊娠のリスクについて、今日は取り上げていきます。
高齢妊娠について①
「生活習慣病」といえば。高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などがあります。
生活習慣病がときに原因となり、妊娠高血圧症候群(PIH)や妊娠糖尿病が引き起こされます。
それらは生活習慣の積み重ね、加齢によりリスクが上昇するため、高齢での妊娠は相対的にリスクが高まります。
◆例えば妊娠高血圧症候群では、
妊娠中の高血圧や、それにともなう母体の血管障害・臓器障害が全身性に発生します。
発症は全妊娠中の7~10%といわれ、
お母さんや赤ちゃんの死につながることもあります。
40歳以上の妊婦さんのほか、20歳未満での妊娠、肥満などでもリスクが高まります。
◆妊娠糖尿病については
妊娠中にはじめて耐糖能が低下したことが発見された場合をいいます。
赤ちゃんは、エネルギーの大半をブドウ糖(グルコース)に依存しています。
そのため妊娠するとお母さんの体内では代謝の状況が変化し、赤ちゃんに優先的にグルコースをあげられるよ
うになるのです。(妊娠20週目以降~)
↓
ふだんはお母さんも筋肉や脂肪のエネルギーとしてグルコースをつかっていますが、
それだと赤ちゃんにエネルギーが行かなくなってしまうので、妊娠期間中だけインスリン抵抗性が母体におこります。
すると、母体のグルコースが優先的に赤ちゃんに取り込まれます。
しかし「お母さんがエネルギー不足になっちゃうじゃん!」
という心配は無用です。
なぜなら、胎盤性ホルモンが脂質の分解を促進させるので、お母さんは脂質から分解されたエネルギーを自分のエネルギーとして利用できるからです。
ということで妊娠中のインスリン抵抗性は必要なのですが、母体全体ではグルコースの取り込みが低下しているのに対して、
お母さんの膵臓は「あれ!?足りないのかな!!?」とかんちがいしてしまってがんばって、一層インスリンを分泌してしまい
高インスリン血症となってしまうことがあるのです。
※妊娠前から糖尿病と診断されていた場合は糖尿病合併妊娠といいます。
妊娠するにあたって、ある程度は脂肪がついていたほうがいいとか、妊婦さんが体にいいものを食べて適度に運動したほうがいい、というのは
こういった側面からも理解できます。
また、西洋医学的な生理学を無理やり東洋医学と結び付けるのはあまり意味がないかもしれませんが、
やっぱり脾や血の働きは、妊娠「継続」のうえで重要になってくるだろう、と自然と思わされます。
と、当時に、この記事のテーマとちがうじゃないか、と思われるかもしれませんが、
年齢如何だけでなく、年齢を問わずお母さんの健康状態、それも普段の習慣によるものの影響は見過ごせません。
一概に「若いから、大丈夫」とも、「年齢的に、とても不安」とも言い切れないということです。
(つづく)
参照『病気が見える vol.10 産科』
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先日は久し振りに午前中が空いていたので、お布団を干しました!
お日さまにあてたお布団てぽかぽかして本当に気持ちがいいですね
************************
最近読んでいた本に、色々と考えさせられることがありました。
E.キューブラー・ロス『死ぬ瞬間-死とその過程について』
精神科医の著者が、病院で死が近づいている末期の患者さんへインタビューを行い、
現在や現在に至る精神状況についてや
家族、医療スタッフとの関係、
まわりに望むことなどについて語ってもらった記録です。
患者さんだけでなく、家族についてもインタビューを行い掲載しています。
200人へのインタビューを通じ
「死」ということが
絶命するその瞬間のことのみでなく
「不治の病」と告知されてから、絶命するまでの過程にあり、
人生の最終段階においてひとが感じる不安や恐怖、希望といった心の動きを研究した本として金字塔的な著作であると、薦められたのがきっかけで読み始めました。
書籍では、著者が患者さんの精神の変化として挙げる五段階
否認と孤立
怒り
取り引き
抑鬱
受容
の流れに沿いインタビューが掲載されています。
病院でのガン患者さん中心のインタビュー、自分のおかれた状況を言語化できる人が対象で
大なり小なりキリスト教の教育がバックボーンとしてある
ということで、日本人の状況とは異なるだろうと感じる場面も多々ありましたが、
患者さんの表面的な言動の真意や、それが伝わらないゆえの家族、医療スタッフとの葛藤については考えさせられることが多かったです。
一番心に残っているのは、
患者さん本人は死を受け入れるための準備があり、死について語りたい場合もあるのに、まわりが死をタブー視していると、それに関する話題を避けようとしたり、表面的に患者さんをなぐさめようとして、
患者さんが本当に望んでいる会話ができないことがある
という点です。
こちらが「死」をいけないことだと思っていると、無意識にも話題を避けてしまう
これは死だけでなくて、他の病気や、痛み、認知症などへの恐怖についても押し広げて考えることができると思いました。
なぐさめたり、励ましたりすることを求められる場合もあるけれど
ただ話を聞いてほしい、受け入れる過程で不安について語りたい場合もあること
「認めたくない」という段階にある相手に
無理やりこちらの理論で(それが客観的にみて事実でも)何かを認めさせることはかえって逆効果なこと、
など、ふだんの往診に置き換えて読んでいると、自分なりの発見がありました。
患者さんの気持ちについて整理して考える、よいきっかけになりました。
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