東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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落語「太鼓腹」に見る鍼修行?!

2013.04.03

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鍼灸校へ入学されるみなさん、おめでとうございます!
大変なこともいろいろあかもしれませんが、鍼、面白いですよ!
それに尽きるし、それだけに尽きない部分もあり、、、
*************
さて、今は「鍼師、きゅう師」というのは国家資格で、三年間専門機関に通って体に関する東洋医学的、西洋医学的知識実技を身に付け、国家試験をクリアしてはじめてライセンスが得られるわけですが
昔はそうではなかったわけで、、、
「太鼓腹/幇間腹」という落語では、
江戸時代、数々の道楽に手を出すも、全てに飽きた金持ちの若旦那が、道楽として鍼に手を出すという、迷惑千万なストーリーが展開されます
あらすじはコチラ!
先述した通り、鍼灸師が、すべからく一定のカリキュラムがある養成機関を出る現代日本でこういったトラブルはないはずですが
一般の方からみて、「でも、初めはみんな初心者でしょ、どうやって練習するの??」という疑問はあるのではないでしょうか
まずは物に鍼を刺すところから始めます。
昔からある練習方法としては、水を張った桶に浮かべた果物、桐の板、糠を詰めて絹で覆った「鍼枕」といわれるものなど
現在は、数種類の固さがある、シリコンの板のセットなども使われます
物に慣れたら、自分の足、そしてクラスメートとの練習
と授業を通じ進んでいきます。
ただ、「生体に鍼する」というレベルからスタートして
「治療」というところまで少しずつステップアップしていきます。
わたしは家族や飼い猫にも協力してもらい治療していました。
ちなみに、親類、知人には鍼灸師がいなかったため「鍼灸師のタマゴ」に家族が遭遇したのははじめて、
鍼灸自体あまり馴染みがない家庭での治療は、技術的なこと以外でも勉強になりました!
卒業後も家族の治療をする機会はあり、フィードバックをもらっています。
初心者だったころから治療しているので、こちらの腕前が上がると反応が変わりますし、
自分としても体をみていて「昔はここがわかっていなかったな!」と初心に帰ることができます。
鍼灸師同士での練習や以前森岡副院長が紹介されているような自分への刺鍼も勉強になりますが、
全く門外漢の面々の反応を追いかけることができるのもまた、勉強になります!
場面にこだわらずに「勉強するぞ」という気持ちをもっていると、何気ない日常も修行になるもの、と
先輩方の姿を見ていると思います
最後に、落語「太鼓腹」の動画をひとつ
落語「太鼓腹」の若旦那も、鍼灸に対する興味は、強かったと思うのですが
修行にならず、それだけで暴走してしまいましたね、、、

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