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こんばんは。齋藤です。
暑い日が続きますね。
当分、気温の高い日が続くようなので、熱中症や日射病には、十分気を付けてください。
突然ですが、皆さん好きな味とかありますか?
その味はいつから好きですか?
どんな時に食べたくなりますか?
食べ過ぎたことによって体調が変化したことはありますか?
東洋医学では、味の偏食により、体調に変化をもたらすと考えられています。
東洋医学のバイブル、黄帝内経にも味に関することは、色々と記載されています。
東洋医学では、味を酸、苦、甘、辛、鹹の五種類に分類され、五味と呼ばれています。
この五味は五行に配合され、五臓とも関連しています。
黄帝内経素問の宣明五気篇に「五味所入、酸入肝、辛入肺、苦入心、鹹入腎、甘入脾、是謂五入。」と記載されている通り、酸は肝(木)に入り、苦は心(火)に入り、甘は脾(土)に入り、辛は肺(金)に入り、鹹は腎(水)に入ると総括されています。
ただ、これは一般的な法則であり、機械的にとらえない方がいいと考えられ、柔軟に運用していく必要があります。
ちなみに、この五味に含まれていない味で、淡味があります。
これは、「淡味は甘に附す」といわれており、「甘淡」と併称されており、基本的には五味と呼ばれています。
続く
参考文献
「現代語訳 黄帝内経素問 上巻」 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)
「中医臨床のための中薬学」 神戸中医学研究会編著 (医歯薬出版株式会社)
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こんばんは 浅田です
前回までのお話
参照
今日は、猪肉です。
猪は、新石器時代から主要な狩猟獣とされており、これを家畜化したものが豚になります。
近年、二ホンイノシシが増加傾向であり、農作物や人に被害を加えていることから、駆除を目的として捕獲されており、各自治体が食肉としての利用を促進しているそうです。
では、猪肉の効能をみてみましょう。
薬性
甘、鹹、寒
帰経
肺、脾、大腸
効能
滋陰補虚、滋潤肌膚
豚と猪は同種であることから、薬性も豚と同じで甘、鹹、寒です。
身体を潤す力や熱を抑制する力が弱く、喉が渇き、眩暈があり、身体がほてり、寝汗をかくなどの症状がある人には効果的です。
豚と違う点では、肺と大腸に作用することです。
肺と大腸を潤すので、乾性の咳、便秘、皮膚の乾燥などには有効です。
ただし、過剰に食べ過ぎると水分が余ってしまい、痰が絡んだり、下痢をすることがあるので注意が必要です。
猪は臭みも無く、豚に比べて筋肉質で脂分が少ないので、豚よりはさっぱりしている印象があります。
だからと言って、沢山食べても良い訳ではありません。
ほどほどが一番です。
続く
参考文献
『薬膳素材辞典』辰巳洋 源草社
『中国伝統医学による食材効能大辞典』山中一男・小池俊治 東洋医学出版社
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