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こんばんは。齋藤です。
12月もあっという間に中盤。
忘年会の季節になってきましたね。
飲み過ぎ、食べ過ぎには十分気を付けてください。
12月に入りましたので、12月の季節湯である柚子湯について書いていこうと思います。
柚子湯というと、冬至を真っ先に思いつきますね。
冬至というと1年中でもっとも昼が短く、夜が一番長くなる12月21日~22日頃です。
北半球では、冬至の日は太陽の力が1年で、一番弱い日であると解釈できます。
日本や中国では、この冬至を境にして再び太陽の力が蘇ってくると考えられています。
その為、冬至の事を陰が極まり、再び陽にかえる日という意味で、一陽来復といいます。
一陽来復の日を境にして運気が上昇すると考えられていて、悪いことが続いていても、運気が回復していくという意味も込められています。
その一陽来復という日を迎えるにあたり、まず自分自身の身を清めるという意味もあり、冬至の日に柚子湯に入るようになったといわれています。
また、冬至に柚子湯のお風呂に入ると、「1年中風邪を引かない」という言い伝えがあります。
なぜ冬至に柚子湯なのかというと、「冬至」に「湯治(とうじ)」が、かけられております。
また、「柚子(ゆず)」だけに「融通(ゆうずう)が利くように」という願いがこめられているといわれています。
もちろん、柚子がこの時期に旬を迎えることにもよります。
続く
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回のお話はコチラ。
「本草綱目」では、あらゆる食物の人体に対する良さを上、中、下の三つのランクに分けています。
蜜柑は「上品」の食物とされ、果肉には様々な効能があると記載され、また、その皮に、筋、葉、種にもそれぞれ効能があると記載もあります。
蜜柑の皮の白い部分を取り除き、日干ししたものを拮紅(キッコウ)といいます。
これも漢方薬として使用されており、主に寒い邪気を発散して体を温める、大量の痰を伴った咳を収める作用があります。
続いて、未熟な蜜柑の皮を、青皮(セイヒ)といいます。
こちらも漢方薬として使用されており、気の巡りを良くし余分な水分を取り除く作用があります。
さらに、蜜柑の種を桔核(キッカク)といいます。
漢方薬ではありませんが、気の巡りを良くし、痛みの原因となっている気の停滞を取り除く作用があります。
どんどんいきます。
皮と果肉の間にある白い筋膜を桔絡(キツラク)といい、胃腸の働きを良くし、余分な水分を取り除く作用があります。
最後に、蜜柑の木の葉を桔葉(キツヨウ)といい、主に気の巡りを良くする作用があります。
蜜柑はすごいですね。
こんなに色々と効能があるなんて驚きですね。
蜜柑を食べるとき、桔絡をわざわざ外して食べている人がいますが、効能を考えると一緒に食べたほうが良さそうですね。
どちらにせよ、食べ過ぎは良くないので、注意してください。
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