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こんばんは、坂口です。
往診の移動中蝉が鳴いているのを聞いて、夏らしさを感じてきました。
そして今週の19日から夏の土用に入りました。
土用とは四立(立夏、立秋、立冬、立春)の直前約18日間の期間の事です。
その中で夏の土用を土用と指す事が多く、夏の土用が1年間の中で最も暑い時期とされています。
江戸時代にはこの時期に柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸(土用灸)をすえたりして夏バテ予防をしていたと言われています。
また土用の丑の日には鰻を食べる習慣があります。
※今年の土用の丑の日は7月30日です。
これも諸説あるようですが有名な説が平賀源内という本草学者によるものです。
これは鰻屋が夏の時期に売れない事を平賀源内に相談したところ、店頭に丑の日という張り紙を張る事を勧めたそうです。
丑の日に「う」の字がつく物を食べると夏バテしないという風習があったとされ、鰻が土用の丑の日に食べられるようになったとされています。
実際鰻にはビタミンA、Bが豊富に含まれている為夏バテや食欲減退を防止する効果が期待出来ます。
東洋医学的な効能には補虚益血という作用があり、気血を滋養してくれる効果があり、夏に鰻を食べる事は理にかなっています。
鰻を食べて夏を乗り越えましょう。
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こんばんは、戸倉です。
朝方、家の周りを散歩していると庭でアサガオに水をあげている方を見かけました。
アサガオと言えば、小学校の頃に学校で一人一鉢ずつ育て、夏休みには観察日記をつけた
記憶を思い出して、夏の訪れを感じています。
夏の園芸植物として、日よけの緑のカーテンに利用されたりするアサガオですが、
中国から薬として奈良時代に遣唐使により持ち込まれたそうです。
古代中国では大変高価な薬という記録があり、牛をひいていき交換するという取引したとがあったことから、
「牽牛」と言う名前で呼ばれていたという説もあります。
アサガオの種は漢方では「牽牛子」といい、属性は「苦味・寒性」、効能は「逐水, 降気, 駆虫」とあり、
体内の余分な水分を排出する作用があります。
下剤として使われてきたようですが、毒性で作用が強く、多量に摂取すると激しい腹痛と水様便、
神経症状や嘔吐、血尿、血便など専門家の指導が無いと大変危険な薬です。
子供の頃から触れる事の多い植物であり、秋に種を取り、何気なく持っていましたが
非常に激しい作用があるようなので驚きました。
漢方に用いられる植物は様々ありますが、身近なアサガオ一つとってみても、
このような由来や用法があります。
皆さんが育てられている植物も調べてみると、意外な由来や用法が
見つかるかもしれませんね。
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