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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
今回は、きんぴらごぼうのメインである、ごぼうを西洋医学的にどのような効能があるのかを書いていきます。
まずは、歴史から。
ユーラシア大陸が原産と言われており、日本に野生種は存在しておらず、渡来したものとかんがえられています。
古いものでは、縄文時代の貝塚から牛蒡の種子が発見されており、渡来時期には諸説ありますが、奈良~平安時代頃に、改めて「牛蒡」として中国から伝えられたとされております。
中国では、主に薬用として使用されており、食用としてはほとんど使用されておらず、日本では中国から伝来した当初より、主に食用として使用されているとのことです。
世界的にも、牛蒡を食べる人種は少なく、大東亜戦争中にアメリカ人の捕虜に対して、捕虜施設責任者が食事としてごぼうを食べさせたところ、戦後の裁判で「捕虜に木の根を食べさせた」と罪に問われてしまうくらい、海外では食用としては、あまり認知されていない様です。
ちなみに、きんぴらごぼうは江戸時代に流行した、「日々徳用倹約料理角力取組」(相撲番付の倹約おかず版)では、精進料理部門の小結として、記載されている位、食用としてなじみのある食材でした。
こんなにも、海外との認識の差があるのは驚きですね。
よく牛蒡は、食物繊維が豊富といわれておりますが、他の食材(人参や大根など)に比べても、圧倒的に豊富に含まれております。
その食物繊維が豊富に含まれていることで、食べたものがゆっくりと胃腸を通過し、血糖値の上昇を抑える効果や、腸の中で水分を吸収して膨らみ、かさを増すことで腸管を刺激し、便通を良くするなどの働きがわかっています。
そして、ごぼうにはポリフェノールのクロロゲン酸やタンニンという成分も含まれており、これらは抗酸化作用があるため、老化の予防効果も期待できます。
また、アンチエイジング効果のある抗老化成分で注目が集まっているレスベラトロールも含まれています。
他にも、生理不順の改善や、抗菌、抗真菌作用などがあります。
便秘を解消してくれて、老化の予防までしてくれる素敵な食材牛蒡。
今後も、この食材を食べる数少ない人種として、しっかりと後世に伝えて行きましょう!
続く
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
本日は、栗の東洋医学的な効能について書いていきます。
栗の属性として、寒熱は温で作用は収、五味は甘、臓腑は脾、胃、腎です。
寒熱は温ということで、体を温める作用があり、
作用は収ということで、気血が漏れないようにする作用があります。
五味は甘ということで、緊張をゆるめる作用があります。
臓腑に対しては、脾、胃、腎の機能を高めてくれます。
効能として、養胃健脾、補腎強筋、活血止血があります。
まとめますと、胃腸を丈夫にし、血行を良くする働き、
体力を補い、筋肉や関節を丈夫にする働き、
血行を良くするなどの働きがあります。
そのため、胃腸の弱い「気血両虚」かたや、血行の悪い「気滞血瘀」の方、冷え症のある「陽虚」の慢性下痢には有効です。
しかし、赤痢や食あたりでの急性の下痢には効果がないようです。
消化しにくいため、食べ過ぎて胃腸が重だるくなっている「食積痰湿」で便秘のある方には控え目にしてください。
また、小児の場合は、発育には少量ずつ食べるのは良いですが、
食べ過ぎてしまうと消化不良になり、便秘を引き起こしやすいので、注意が必要です。
今回、我が家では栗ご飯にして食べたのですが、米ともち米を混ぜて一緒に炊きます。
お米には、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、消化吸収機能を回復させる「健脾和胃」、下痢を止める「止痢」などの働きがあります。
もち米にも、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、胃腸を温め、下痢を止める「温中止痢」などの効果があります。
栗は比較的消化に悪いため、お米やもち米と一緒に食べることによって、消化吸収がしやくすくなり、体力回復にはもってこいの、組み合わせなのかもしれませんね。
また、夏場に冷たいもの飲みすぎて、少しお通じの調子が、、、、という方にも、下痢を改善させる効能がある為、もってこいの組み合わせだと思います。
こういう事を考えて、作ったんですかね、、、、、、。凄いですねぇ。
また、栗は古来より大切な食料として重宝されるばかりではなく、栗の葉や渋皮が古くから民間薬に用いられていたそうです。
草木、毛虫あるいはオムツでかぶれたときや、やけどなどに葉や渋皮を煎じた液を湿布する。
あるいは口内炎のとき煎液でうがいをするなどして使われてきました。
古人たちは本当に食材を無駄なく使用していたのですね。本当に感心します。
栗の効能について書いてきましたが、本当に色々ありますね。
何度も書きますが、食べ過ぎには注意しながら、食欲の秋を楽しみましょう!!
参考文献
東方栄養新書
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