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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
では、この中華饅頭がどのように日本に渡ってきたかというと、13世紀中頃のこと。中国で修行を終えた僧が帰国して、甘酒を使って小麦粉を発酵させるレシピを博多の茶屋の主人に伝授したそうです。
10〜12世紀の中国では、中国でも具入りの饅頭を包子と呼び、庶民に親しまれる食べ物になっていました。
それとは別に、その100年ほど後の14世紀半ば、禅宗の広まりとともに普及した茶の湯で供される食事として、饅頭が着目されます。
ところが、中国由来の饅頭は肉を使っていたので、殺生を禁じていた日本の仏教では御法度。そこで肉の代わりに煮た小豆を詰めることが考案されました。
こうして茶席では肉を使わない饅頭がポピュラーになり、江戸時代になって甘いお菓子としてバリエーションを生み出していきました。
江戸時代って色々な文化が産まれてきている時代で本当にすごいですよね。
その後500年ほどは、日本で饅頭といえば甘いお菓子を意味していましたが、状況が変わったのは19世紀半ばの明治維新後。それまで御法度だった肉食が解禁され、一般の食卓にも牛肉や豚肉が登場するようになりました。
当時の横浜中華街では、中国出身者が腕を振るった点心メニューのなかに肉を使った饅頭があり、珍重されていたようです。これが徐々に日本人の口に合うようにアレンジされ、東京でも売り出されるようになり、全国へと広まりました。
たかが中華まん。されど中華まん。ものすごい歴史があるものですね。
現在では、色々種類も増え、日本人の大衆食として定着している中華まん。
開発した諸葛亮もきっと驚いていますよね。
現在は、川が氾濫しても、中華まんを投げ入れても、氾濫は収まらないのでご注意を。
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