東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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私の鍼灸学校における教育戦略(その2)

2010.10.01

こんばんは、松木です。昨日の続きを書いていこうと思います。昨日の記事①、決められた期間内に、必要な情報を伝達する。学校は在学期間が決められています。専門学校であれば3年です。学校教育である以上、その期間内に教えるということが前提になります。問題は「必要な情報」とはどのくらいか、ということです。専門学校教育において、とりあえずの目標は国家試験合格ですので、必要な情報とは、国家試験合格レベルの情報が最低ラインとなると思います。しかし国家試験がゴールではありません。鍼灸師となり実践していくことが本番なわけです。来たる本番のためにはどのような情報が必要か。ここで更なる問題が浮上します。「来たる本番」の設定が各人において異なります。鍼灸をどのように使いたいか。例えば、美容のために使いたい、トレーナーの現場で使いたい、緩和ケアで使いたい、様々な病に対応したい、etc...ということで、「来たる本番」の ....

私の鍼灸学校における教育戦略(その1)

2010.09.30

こんばんは、松木です。 何事においてもそうですが、目標設定というのは重要だと思います。 何を目標に行うかが明確に設定されていないと、行動の方向性が定まりません。 鍼灸学校での教育において、私が日々目標に掲げていることは以下の二つです。 ①、決められた期間内に、必要な情報を伝達する。 ②、自ら学習する力をつけてもらう。 この2つの項目を実践する上での優先順位は、今のところまず①ありき、そして②です。 しかし教育の本質的な部分は②ではないかと思っています。 この2つを目標に掲げているわけですが、そのために具体的に何を考え、どう行動すればよいのか、これについては明日書いていこうと思います。 愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を! ↓↓清き1票を!   ↓↓清き1票を! 清明院オフィシャルホームペー ....

在宅医療の特徴について(その3)

2010.09.29

こんばんは、松木です。本日も在宅医療の特徴について書いていこうと思います。在宅医療の特徴について在宅医療の特徴について(その2)在宅で高齢の方などを治療していると、こんなことを耳にする機会があります。「以前通院していた時は、雨の日とか調子の悪い日になると、治療をお休みすることが多かったんです。」在宅医療を受ける前、がんばって通院されていた時は、治療して楽になることよりも、通院することの負担が上回ってしまうことがあるわけです。行けば楽になると分かっていても、身体が言う事をきかない。しかし、調子の悪い時こそ治療すべき時ですので、これを繰り返すことは、決してよい事ではありません。このような問題は、在宅で治療することによって簡単に解決します。最近雨が多いですが、そんな日によく「こういう天気の時に来てもらえるのは、本当に助かります。」というお言葉を頂きます。明日も雨だそうです。清明院往診事業部は、そ ....

在宅医療の特徴について(その2)

2010.09.28

こんばんは、松木です。昨日のブログに引き続き、本日も在宅医療の特徴について書いていこうと思います。在宅医療とは、その名の通り「在宅」で、つまり「患者さんの生活の場」で行います。「患者さんの生活の場」に伺うということは、外来では見えにくい大切な情報を得ることができます。例えば、患者さんご本人が「一人でトイレに行けるようになりたい」というご要望を持っておられるとします。しかし「トイレの様式」「寝室からトイレまでの距離」「廊下の構造」などなど、生活の場には様々な違いがあります。ですので、患者さんによって「一人でトイレに行く」という行為は、実は千差万別です。これを在宅医療では、その場に行って見て確認することができます。言葉で丁寧に説明を受けていても、見ることによって初めて気が付くことはたくさんあります。こういった情報が、「『この患者さん』が、一人で歩いてトイレに行けるようになるために必要なこと」を ....

在宅医療の特徴について(その1)

2010.09.27

こんばんは、松木です。本日は在宅医療の特徴について書いていこうと思います。通常の治療院内での臨床においては、多くの場合、治療の依頼主は患者さんご本人です。しかし、在宅の場合は、ご家族が依頼者である場合も少なくありません。患者さんご本人は介助が必要であっても、さほど気になる症状がない。しかし、ご家族としては、なんとかもう少し動けるようになって欲しい、もう少し介助の負担が減るとうれしい、という場合などです。このような場合、治療プランとしては、①患者さんご本人が改善したい症状。②患者さんのご家族が改善して欲しいと思っている症状。③私自身が改善させることが可能であると思われる症状。これら3つの条件が重なり合うところをまず設定し、治療を開始することになります。ご家族が依頼者の場合、この②が占めるウエイトが大きくなる、というのが在宅医療の特徴ではないかと思います。しかしこの②を改善させるということは、 ....

統合医療について

2010.09.26

こんばんは、松木です。私の卒業した鍼灸学校からは、年に一回「同窓会会報」が送られてきます。その中に、学校主催の学術講習会のお知らせがありました。講演タイトルは「私にとっての統合医療とは」です。そのなかで、今回講演される先生が統合医療について書いておられる文章の中に、こんな記載がありました。「いかに患者さんに感謝されるか、それが統合医療であると私は考える」統合医療という考え方は、色々なしがらみもあります。しかし、シンプルに、患者さんのために自分は何が出来るか。それを各医療者が考え、行動することが、最も患者さんのためになるのではないかと思います。来週日曜の講演会、参加してみようと思います。愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を! ↓↓清き1票を!   ↓↓清き1票を!

右回り左回り

2010.09.25

こんばんは、森岡です(^_^)僕たちの主なお仕事は往診ですが、他にも重要なお仕事があります。それは、いまだこの素晴らしい「東洋医学」に出会えていない方々に、少しでも知って頂きたいという〝熱い想いをお届け″する行為です。要は、清明院パンフレットのポスティングです。僕らが配ったパンフレットには相当「念」がこもってます(笑)この時にお家を一軒一軒丁寧にに回らせていただくわけですが、ある時はものすごく足が軽く、すらすらまけたり、ある時は足が重く、手を滑らせパンフレットをぶちまけてしまう(苦笑)ことがあったりします。何でだ?最初はその日々の体調の違いかなぁと思っていました。でもなんだか違います。同じ日にそれが起こるのです。そこである実験。「右回り」と「左回り」で感覚の違いを比較してみました。すると、あら不思議。「右回り」の方が軽い!!逆に「左回り」は体が重く足が前に出たがりません。ほほぉ~ぅ。自然界 ....

頼りがい

2010.09.24

こんばんは、森岡です(^_^)先日学校の友人と食事をしていると・・・「この前、彼女に全然頼りがいがないって言われて振られちゃった・・・」「俺、頼りがいがないかなぁ。。。」とショックのご様子。「いやいや、そんなことないよ。」と話を聞いていると、今までの彼女全員に言われた訳ではないとのこと。ではこの「頼りがい」って何でしょう?臨床家としてもこの「頼りがい」は結構重要なんじゃないかなと思います。「頼りがい」を辞書で調べると、【頼り甲斐】  頼りにするだけの価値。頼るに足るだけの実質。(広辞苑より)とあります。つまり、その人が頼りに値するだけのしっかりとした「価値観」を持っているか。ということだと思います。誰かを頼りにしたい時は、何かアドバイスが欲しかったり、助けが欲しかったりする時だと思います。こういったときに、その人なりの「価値観」に基づいた明確な判断基準なり提案をしてくれた時に「頼りがい」が ....

中秋

2010.09.23

こんばんは、森岡です(^_^)昨日は「中秋の名月」でしたね。いわゆる、「十五夜」とか「お月見」ってやつです。皆さんはお月さま見ましたか?雲間からのぞくお月さまは、おぼろげで何とも言えない趣がありました。自然は素晴らしく雄大です!!ところで、この何気なく使われている「中秋」ってなんでしょう?しかも昨日は22日。あれ「十五夜」なのに15日じゃないの???これには古代中国の自然科学が関係しています。古代中国では1年を4つに分けました。四季ですね。1・2・3月を春。4・5・6月を夏。7・8・9月を秋。10・11・12月を冬。というように。これを「旧暦」といいます。更にこれを、「初・中・晩」もしくは「孟・仲・季」と3つに分けました。(例えば「初夏」といったら、旧暦で言う夏は4・5・6月で、「初」に当たるのは4月ということになります。または「孟夏」でもOKです。)そうすると「中(仲)秋」は8月になりま ....

守・破・離(その2)

2010.09.22

こんばんは、森岡です(^_^)では引き続きます!!前回までのお話は・・・守・破・離(その1)参照この「守・破・離」という言葉は、道を極めるための成長段階を示す言葉として用いられています。現在では武道や茶道や華道など道を極める芸事においてよく使われています。「守」・・・ひたすら師の教えを守り、学ぶ「破」・・・師の教えから抜け出し(破り)、その真意を学ぶ「離」・・・型に一切とらわれず、変幻自在に操り、自分のものとする「守」では師の教えを忠実に守ります。師から色々な事を「学習」し、師の価値観を真似ていきます。この段階では「学習」ですから、何の疑問も抱かず、素直に基礎を固めていきます。(でも実は意外とこの段階は重要です!!)次に、「破」では師から「学習」したことに疑問を抱き、意図的にこれを破ります。自ら調べ、必要ならば教えを乞い、独自の工夫を重ね、教えにはない様々な方法を試していきます。そうです。 ....

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