東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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旧スタッフ

科学について(その4)

2010.11.10

こんばんは、松木です。 前回の続きを書いていきます。 科学について(その1) 科学について(その2) 科学について(その3) ・帰納主義の問題点 帰納主義というのはつまり、「多くのデータを取って、そこから正確な法則を発見しましょう」というものだと言えます。 これは今日の、「実験を通じて真実を探求していく」 という科学の方法論そのものと言っていいかもしれません。 しかしこれには問題があります。 前回あげた例で言いますと、「カラスは黒い」という事を調べるに当たって、全てのカラスを調べることは原理的に不可能です。 なぜなら、現存するカラス以外にも、過去生きていたカラスや、これから生まれてくるであろうカラスもいるわけです。 もしかしたら、その中に黒ではないカラスがいるかもしれません。 となると、どこまで調べていっても「絶対に正しい」とは言えないわけです。 カラスの例だけだと ....

技術の向上

2010.11.09

こんばんは、松木です。先日、上手に写真を撮る方法について解説してある本を見ておりましたら、冒頭でプロカメラマンの先生がこう仰っていました。「目的意識を持たずにいくらたくさん写真を撮っても上達しません!常に構図、露出、シャッタースピードなど、いつも目的意識を持って写真を撮りましょう。」これは、写真に限らず、全ての技術の上達を目指す際に当てはまるのではないでしょうか。もちろん鍼灸の上達もそうです。そのためには、「目的意識」が重要になってきます。清明院院長のブログ「最高の鍼灸の追求」でも、以前目的意識について触れてあります。「目的意識」の重要性技術の上達の早い人、いつまでも上達を止めない人は、常に何らかの「目的意識」を持って日々の生活に当たっておられると思います。野球のイチロー選手も、自らのバッティング技術の向上に関して「終わりがない」と言っておられました。これもその都度新たな「目的意識」を持っ ....

科学について(その3)

2010.11.08

こんばんは、松木です。 科学について(その1) 科学について(その2) 本日は「帰納主義」について書いていこうと思います。 「帰納主義」とは1600年代にフランシス・ベーコンが提唱した考え方です。本によっては「新しい帰納法」とも書いてあります。 どのような内容かと言いますと、 「個々の経験的事実の集まりから、そこに共通する性質や関係を取り出し、一般的な法則を導き出す」 というものです。 例えば、「カラスは何色か?」 という問いに対して、たくさんのカラスを調べてみます。 そうすると、たくさんの「カラスは黒い」という情報が集まりました。 その結果、「カラス=黒い鳥」 という結果が導き出されるわけです。 この結果は「カラスは黒い」という情報が多ければ多いほど信頼度が増すことになります。 まあ、当たり前といえば当たり前のように聞こえますね。 ベーコンのこの主張が当 ....

科学について(その2)

2010.11.07

こんばんは、松木です。科学について(その1)一週間開きましたが、先週の続きを書いていこうと思います。よく「科学的だ」「非科学的だ」という言葉を耳にしますが、一体何をもって「科学的」「非科学的」と定義しているのか、それが大変重要になります。これには実は様々な定義があります。「科学哲学」という学問がありますが、「科学とは何か?」ということに対する回答は一つではないわけです。それについてなるべく簡単に(大雑把に)書いていきたいと思います。また、今回は主に「近代科学」について書くつもりです。「科学史」の本を読むと、たいてい古代の科学について最初書いてあり、その後アリストテレスなど有名人が登場して参りますが、今回はそのことについては割愛します。まず、次回は「帰納主義」について書いていこうと思います。つづく愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様の ....

漢字から考察する陰陽(その1)

2010.11.06

こんばんは、森岡です(^_^) 今週は、長々と漢字について書いて参りました。 漢字を楽しむ(その1) 漢字を楽しむ(その2) 漢字を楽しむ(その3) 漢字を楽しむ(その4) 漢字を楽しむ(その5) 今回は、「陰陽」の「字解き」をしてみたいと思います。 病気とはどこから生まれるのか? を、考えると、東洋医学的には 「陰陽の不調和」 です。 陰陽については院長ブログ 「陰陽(いんよう)」って何ですか? 参照 この陰陽が、何らかの原因でバランスを崩したものが「病気」となり、様々な症状を引き起こします。 素問『四気調神大論』にも、 「陰陽(の法則)に従えば生き、逆らえば死ぬ。陰陽(の法則)に従えば治まり、逆らえば乱る」 と書いてあります。 ですから、「陰陽」は非常に重要な概念です。 では、この陰陽とは何かを、中医学的におおまかに言うと、 ①自然界における、全 ....

漢字を楽しむ(その5)

2010.11.05

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字を楽しむ(その1) 漢字を楽しむ(その2) 漢字を楽しむ(その3) 漢字を楽しむ(その4) 前回は「当用漢字」について話しました。 今回は、その続きです。 「当用漢字」の使用により、制限のかけられた漢字は、その後どうなったのでしょう? 「当用漢字」は、昭和46年(1966年)に、民間や文学者・日本語学者たちからの反対もあり、規制が緩和されます。 そして、昭和56年(1981年)に廃止となります。 ここで「当用漢字」にかわって、現在、僕らが小学校から習ってきた 「常用漢字」 が登場します。 「当用漢字」では、定められた漢字しか使ってはならず、それ以外は、言葉を改めるか、かな使いによる表記でなければならない、という「制限」に対し、 「常用漢字」は、基準は一応決めるけど、これ以外の漢字も必要なら使っていいです ....

漫画は哲学書

2010.11.04

こんばんは、森岡です(^_^)僕は、漫画が大好きです。かなりの量の漫画が、家にあります。漫画は、色々なことを教えてくれます。この前読んだ、「モテキ」という漫画に、いい言葉が書いてありました。この漫画は、自分に自信の無い主人公(男)にモテ期(女性にモテる時期)が来たが、なかなかチャンスを生かせず、悶々とした日々を送るという物語です。その漫画に、こんなことが書いてありました。「トラウマ消したきゃ、トラウマさんざんいじってこいよ。」結局、前に進むためには、自分と正面から向き合い、自分を取り巻く出来事に逃げずに、いじり倒して、自分なりの答えを出す。変わりたいなら。愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を! ↓↓清き1票を!   ↓↓清き1票を! 清明院オフィシャルホームページ(PC)清明院オフィシャルホームページ(携帯)清明院院長のブロ ....

漢字を楽しむ(その4)

2010.11.03

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字を楽しむ(その1) 漢字を楽しむ(その2) 漢字を楽しむ(その3)  参照 今回は、日本における漢字についてです。 唐の時代にもたらされた漢字は、現在の日本にとって、無くてはならない言語表記手段となっています。 海外旅行などに行き、英語だらけの空間から帰国して、空港で漢字を見ると、なんだかほっとした感じになるのは僕だけでしょうか? 日本文化に溶け込んだ漢字ですが、一時、絶滅の危機に陥っていたことはご存知でしょうか? それは、戦後行われた「国語(国字)改革」において行われます。 これは、GHQの占領政策の1つで、漢字の「簡素化・簡明化」を目的とした、漢字使用制限のための政策です。 この政策により、昭和21年(1946年)から昭和56年(1981年)まで、 「当用漢字」が制定されます。 「当用」とは、漢字の「全 ....

漢字を楽しむ(その3)

2010.11.02

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字を楽しむ(その1) 漢字を楽しむ(その2)  参照 今回は「漢字」という呼称の起源についてです。 この、古代中国で発祥した文字たちは、いつから「漢字」と呼ばれ、呼ぶようになったのでしょう? それには少し、中国の歴史を紐解く必要があります。 古代中国では、いくつもの国に分かれ、独自の文化をそれぞれで発展させながら、周辺国と常に争い事が絶えないのが普通の状態でした。 それを、最初に統一したのが秦の始皇帝ですよね。 しかし、秦王朝はすぐに滅び、それを引き継ぐ形で「漢王朝」が誕生しました。 漢王朝は前漢・後漢時代をあわせて約408年間に渡り栄えました。 その文化は、大きな発展を遂げ、のちの中国文明や周辺地域に大きな影響を与えました。 ですから、中国の人々は、漢王朝を誇りに思い、自分たちのことを「漢民族」と呼んだりもし ....

漢字を楽しむ(その2)

2010.11.01

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字を楽しむ(その1) 参照 今回は「漢字」の起源です。 「漢字」の起源は古く、約3千年以上も前に遡ります。 最初に生まれたのは、中国の殷(いん)という時代だそうです。 (ただし、これは「現存する文字で」ということであって、これより以前から存在した、という説(伝説)もいくつかあります。) 殷の22代帝(王)の、武丁(ぶてい)という人のお墓の近くに、亀甲と獣骨が埋められていました。 亀甲とは、亀の腹の甲羅のことで、獣骨とは、獣の骨で、主に牛や鹿の肩甲骨の事です。 そこに、卜(うらな)いに関する文字が刻まれていたのが、現在最古の文字とされているものです。 やはり、当時の人も、漢字というものに神秘性を感じていたのでしょうか。 (まぁ、文字というよりも絵に近いですが・・・笑) これが、皆さんもご存じの「甲骨文字(亀甲獣骨 ....

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