東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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漢字から考察する陰陽(その7)

2010.11.20

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 漢字から考察する陰陽(その2) 漢字から考察する陰陽(その3) 漢字から考察する陰陽(その4) 漢字から考察する陰陽(その5) 漢字から考察する陰陽(その6) 今回は『常用字解』における陰陽の解釈です。 では行きます! 『陽』 「昜」 台上に霊の力を持つ玉(日)を置き、その玉光が下方に放射する形。 玉光には、人の精気を盛んにし、豊かにする魂振り(たまふり)の働きがあるものとされた。 「阝(こざとへん)」 神が天に昇り降りする時に使う神の梯(はしご)の形。 つまり、 「陽」は、その神梯の前に玉を置き、神の威光を示す字である。 「陽」はのちに、「ひ、太陽」の意味となり、陽光(太陽の光)の及ぶところから「あたたかい、山のみなみ、みなみ、川のきた、きた」の意となった。 『陰 ....

鍼灸は実践医学です。

2010.11.19

こんばんは、森岡です(^_^)学校にいると、時々こういった会話を耳にすることがあります。「どうやったら、鍼灸治療が上手くなるかな?」これは、鍼灸師なら誰しもが思うことだと思います。昔から現在まで、様々な病気を治し、実際に多くの患者さんを救われている諸先輩方は、多くいらっしゃいます。ではどうやったらそうなれるのか?僕も時々、後輩やクラスの友達に聞かれることがあります。(まだまだ聞かれるほどのレベルじゃありませんが・・・苦笑)僕の答えは一つです。「まず鍼を打ってみてはいかがでしょうか?」こういうことを聞いてくる方は、熱心に勉強されている方が多いように思います。(たまに真逆の人もいるけど(笑))高いお金を出して本を買い、勉強会に行き、著名な先生方の教えを吸収する。素晴らしいことだと思います。しかし、鍼灸は「実践医学」であり「経験医学」ですよ?つまり、せっかくいいことをしているのに、それを活かして ....

漢字から考察する陰陽(その6)

2010.11.18

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 漢字から考察する陰陽(その2) 漢字から考察する陰陽(その3) 漢字から考察する陰陽(その4) 漢字から考察する陰陽(その5) 前回は、僕なりの「字解き」による「陰陽」の解釈を述べました。 今回は、違った角度から陰陽の解釈をしている、興味深い文献があったので紹介させて頂きます。 その前に、 皆さんは、「白川 静(しらかわ しずか)」さんをご存知でしょうか? 白川先生は、立命館大学名誉教授であり、漢文学・古代漢字学の大家です。 先生は『説文解字(せつもんかいじ)』という、中国最古の漢字辞書の研究を、熱心にされていまいした。 もちろん、鍼灸師の先生方はご存知ですよね! 『説文解字』には、甲骨文字を中心とした文字が掲載されています。 そして、『説文解字』は、19世紀に至るまで漢 ....

漢字から考察する陰陽(その5)

2010.11.17

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 漢字から考察する陰陽(その2) 漢字から考察する陰陽(その3) 漢字から考察する陰陽(その4) 今回は字解きからの「陰陽」の僕なりの解釈です。 『陰陽』をまとめると・・・ ①北・南、表・裏、凹凸などから「空間」を表している。 ②季節や日などから「時間」を表している。 ③男女、生殖器、死後の事、生きるなどから「生命」について表している。 ④さまざまな「運動・変化」を表している。 これらから、陰陽とは、 「時間と空間の中で、ダイナミックにうごめく生命そのもの」 と解釈できます。 (これは、あくまで、僕なりのですよ。) また、時間と空間をあわせて「時空」といいいます。 「時空」と言えば、相対性理論のアインシュタインを思い出します。 アインシュタインは、その中で、普遍的な時間が ....

漢字から考察する陰陽(その4)

2010.11.16

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 漢字から考察する陰陽(その2) 漢字から考察する陰陽(その3) 引き続き「陰陽」の字解きをしていきます。 『陽』 ①みなみ。山の南。 ②きた。川の北。 ③男性的・積極的・動的なものの称。 ④うわべ。そと。 ⑤表側。表面に出た。表立った。 ⑥あきらか。鮮明である。 ⑦あたたかい。 ⑧男子の生殖器。 ⑨いつわる。ふりをする。 ⑩きよい。明るく澄んでいる。 ⑪いきる。 ⑫そろい。 ⑬凸起している。 ⑭姓。 やはり、陽もかなり広い意味で使われています。 そして、当たり前ですが「陰」と対をなす言葉が多く存在しています。 また、前向きな言葉が多い中、「いつわる」という後ろ向きな言葉をも含有していることは興味深いです。 次回は、これを僕なりにまとめ・解釈してみます。 愛すべき読者の皆様、1日1回 ....

漢字から考察する陰陽(その3)

2010.11.15

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 漢字から考察する陰陽(その2) 今回から「陰陽」という漢字を、調べていきましょう。 大漢語林で調べてみると・・・ 『陰』 ①かげ。光のささぬ所。 ②きた。山の北。 ③表面に出ない。裏側の。 ④かげる。くもり。 ⑤よる。 ⑥くらい。 ⑦移りゆく日陰。時間。 ⑧ひそか。ひそかに。 ⑨うしろ。 ⑩しめり。うるおい。 ⑪(女性の)生殖器 ⑫くぼみ。 ⑬秋冬。 ⑭死後に関する事柄。 ⑮残忍。陰険。 ⑯鶴をいう。 ⑰車の軾(しょく)(前方の横木)の前につけられた覆い板。 ⑱あなぐら。 ⑲女性的・消極的・静的なものの称。 ⑳姓。 似ているものはかなり端折りましたが、これだけでも、かなり広い意味で使われている言葉だな、というのがわかります。 つまり、重要な言葉だったんでしょうね。 また、生殖器を表した ....

漢字から考察する陰陽(その2)

2010.11.14

こんばんは、森岡です(^_^) 今週から一週間よろしくお願いします!! 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 前回は、病気の原因は「陰陽の不調和」であるという話でした。 東洋医学は「陰陽論」という哲学を、根底においている医学です。 それを駆使して、治療を行う際には「陰陽」についての理解は、必要不可欠です。 すべての事物や現象は、この陰陽の「対立と統一」という矛盾した運動の結果であります。 (例えば・・・朝と夜は対立した関係ですが、対立しているのですから、必ずもう片方が存在する、という統一された関係でもあります。) ですから、人体も、陰陽が「有機的なつながりを持った統一体」と、みなすことができます。 病気を治すには、陰陽を理解し、「陰陽の過不足」を、体にお伺いをたて見つけ出し、鍼したり灸したりして治すわけです。 つまり、「陰陽」がわからなければ病気治しが ....

科学について(その7)

2010.11.13

こんばんは、松木です。 前回の続きを書いていきます。 科学について(その1) 科学について(その2) 科学について(その3) 科学について(その4) 科学について(その5) 科学について(その6) まだまだ科学論については多くの内容がありますが、今回はこの辺で一旦終わりにしたいと思います。 誤解を招いてはいけませんので言っておきますが、私は別に科学否定論者ではありません。 科学というのは大変便利な道具であることには間違いありませんし、有用なものはどんどん使いたいと私は思っています。 しかし、この科学の便利さ、すごさ故に、盲目的に科学を理解している人もいらっしゃいます。 「科学」といっても定義は様々あり、「ある限定した範囲」を非常に上手に説明しうるものではありますが、「完全ではない」ということです。 これは非常に重要なのではないかと思います。 ところで、最近「エビデ ....

科学について(その6)

2010.11.12

こんばんは、松木です。 前回の続きを書いていきます。 科学について(その1) 科学について(その2) 科学について(その3) 科学について(その4) 科学について(その5) ・反証主義の問題点 前回説明した反証主義ですが、これにも色々と問題があります。 反証をしようとした場合、すでにある理論と同じ条件下(前提条件)で観察がされなければいけません。 例えば、 「水は100℃で沸騰する」という論を反証するために、水を沸騰させる実験をするとします。 その場合、「温度を測る装置は正確か?」「混じりっけなしの水であるか?」などが前提条件として大切になります。 まあこれが「大丈夫である」ということになったとします。 そうすると今度は「大丈夫であるとした根拠は正確か?」ということになります。 それも「正確である」ということになっても、 「正確であるとした根拠は正しいか?」と言えま ....

科学について(その5)

2010.11.11

こんばんは、松木です。 前回の続きを書いていきます。 科学について(その1) 科学について(その2) 科学について(その3) 科学について(その4) ・反証主義について 帰納主義では、どこまで調べていっても「絶対に〇〇である」とは言えないということが分かりました。 (大きく割愛しましたが、論理実証主義の登場が大きな要因です。気になる方は調べてみて下さい。) その点では、「科学的」なもの「非科学的」なものの境界はあいまいであります。 そんな中、カール・ポパーという人が 「反証可能性を持つものが、科学である」 という考えを打ち出し、科学と非科学(擬似科学)の違いを明確にしようとしました。 説明しますと、 観察による科学の正当性の証明は、原理的に不可能である事が分かりました。(前回の内容ですね。) では、観察によって何が分かるかというと、ある理論が誤りであることを証明 ....

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