東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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旧スタッフ

相撲と東洋医学(その1)

2010.11.30

こんばんは、森岡です(^_^)つい先日、千秋楽を迎えた大相撲。横綱・白鵬の5場所連続優勝で幕を閉じましたね。僕が以前、副院長をさせてもらっていた治療院は、お相撲さんが多く来られるところでした。把瑠都(バルト)関や、岩木山関や、普天王関などよく治療させてもらっていました。ですから、普通の若者より、相撲に触れる機会が多かったわけです。それにしても、僕としては双葉山の大記録を抜いてほしかったですね~!!と言いつつ、63連勝も大記録であり、それを支えたあの下半身の強さは、地味な基本稽古をみっちりやられている証拠であります。偉大な記録ばかりが注目されていますが、それは奇跡や偶然なんかではなく、徹底的な基礎に基づく、「必然的な結果」だということに、気づきたいところです。また、横綱という相撲界のトップにいるわけですから、その期待からくるプレッシャーや苦悩、高いパフォーマンスを維持し続けるということも、想 ....

漢字から考察する陰陽(その8)

2010.11.29

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 漢字から考察する陰陽(その1) 漢字から考察する陰陽(その2) 漢字から考察する陰陽(その3) 漢字から考察する陰陽(その4) 漢字から考察する陰陽(その5) 漢字から考察する陰陽(その6) 漢字から考察する陰陽(その7) 今回で一旦、字解きにおける陰陽の考察を、終わりにしたいと思います。 まとめると・・・ 1.玉=魂(生命の根源)である 2.神が出入する、または閉じこめられている 3.精気が充足される場所 これより、「陰陽」とは・・・ 「生命の根源である魂を、光輝かせるための「神(しん)」が宿る場、または、その動きのこと」 と解釈できます。 (あくまで、僕なりのですよ。) じゃあ、「神」って何となりますよね? 東洋医学において「神」の意味は多岐に渡ります。 簡単に言えば、自然界における「神」と、 ....

勉強会に行ってきました!

2010.11.28

こんばんは、森岡です(^_^)今日から一週間よろしくお願いいたします!!先日、積聚会が主催する、積聚会創立30周年記念大会に出席してきました。会の代表である、小林詔司先生が「易(えき)」についての講演をされるということで、興味をもち行ってきました。僕は、以前から「易」については興味がありました。というか、僕らがいつも目指している、「陰陽の調和」を、とるためには「陰陽」の理解というものが必要不可欠です。そして、陰陽の勉強を進めていくと、「易」は避けて通れないものです。「易」または「易経(えききょう)」は、およそ3千年前に中国で生まれた最古の書です。儒教のバイブルである「六経(易・書・詩・礼・楽・春秋)」の中の1つとして数えられています。ではなぜ「易」が鍼灸師にとって重要か?それは・・・「易」とは、「陰陽の変化をもって、天地人三才の道を述べたもの」だからです。少し難しいですか(苦笑)?つまり簡 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)

2010.11.27

こんばんは、松木です。続きを書いていこうと思います。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)本日は「無作為化比較試験(RCT)」について解説していきます。ある病気に対してある治療法が有効であるかを調るとします。そのためには、1、同じ病気の人を複数探す。2、そのなかで、治療する人、治療しない人をつくる。3、治療後、治療した人と治療していない人を比べる。という流れで実験するという方法が思いつきます。この際、治療する、治療しない人を「無作為(ランダム)」に選ぶ、というのがこの実験方法の特徴です。なぜランダムに選ぶかというと、二つの群に偏りがなるべく生じないようにするためです。同じ病気の人といっても、人は一人一人違いますし、厳密には症状も違いがあります。そういう人たちをグループに分けて比較 ....

ニュースを読んで思うこと(その2)

2010.11.26

こんばんは、松木です。 休養されていたお笑い芸人、岡村隆史さんの復帰が決まりましたね。 何が原因で休養されていたかは、今のところ公表されていませんが、とにかく無事復帰されるみたいで何よりです。ところで、この記事を私はヤフーニュースで知ったのですが、ヤフーにはニュースに対してコメントできる機能があります。 そしてそのコメントに対して、「私もそう思う」、「私はそう思わない」のいずれかを選べる機能が付いております。 多分ファンの方からでしょう、「待ってました。」とか「体調に気をつけて頑張って下さい。」 というようなコメントが多数あります。 しかしこのようなコメントにも、必ず「私はそう思わない」を選んでいる方がいます。どういう思いでそれを選ばれたのかは分かりません。また、色々な意見があってしかるべきだと思います。しかし当人や、その周辺の人たちとしたら、こんなことが毎日続いているわけですから、その苦 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)

2010.11.25

こんばんは、松木です。続きを書いていこうと思います。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2))前回、「EBMが定める手順」があるということを書きました。これは、エビデンスの基となる研究には、色々な種類があり、それごとに決まりがある、ということです。そして、どの研究によって得られたエビデンスかによって、相対的に信頼度に差があるとされています。この研究ごとの信頼度の順番というのは以下の通りです。1、無作為化比較試験(RCT)およびそのメタ研究2、コホート(追跡)研究3、症例-対象(case-control)研究4、症例集積5、専門医の意見上の方が信頼度が高いということになっています。ご存知ない方は、読んだだけですと、どんな研究の事を指しているのかよく分からないと思いますが、これについてはまた説明します。また、臨床的には、診断・予後・治 ....

残念な出来事

2010.11.24

こんばんは、松木です。昨日は祝日のためか、都内の道路は大変空いておりました。私はバイクで移動するのも仕事の一部ですので、昨日は快適に移動しておりました。午後からは風は強いものの晴れ間も見え、心地よく仕事をしておりました。昼過ぎにトイレを借りにコンビニに入り、お茶を買って出てきたところ、バイクのシートが刃物で切られておりました。。。往診を始めて今年で4年目ですが、このようなイタズラをされたのは初めててでした。怒りもこみ上げてきますが、それよりもなんだか悲しくなりました。こういった種類のイタズラは本当に陰湿で腹立たしいですが、このような被害を受けて心から思うことは、「自分は絶っっ対にこのような事を人にしたくない!このような気持ちに人をさせたくない!」ということです。もちろんはじめからこのようなイタズラをするつもりは毛頭ありませんが、より一層、確固たる、強い気持ちでそう思いました。「相手の気持ち ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)

2010.11.23

こんばんは、松木です。前回までのお話「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)予定通り本日は、EBMにおけるエビデンスって何?ということについて書いていこうと思います。単刀直入に言いますと、EBMにおけるエビデンスとは、「臨床研究による実証報告」のことです。ここで言う臨床研究とは、人間を対象にした研究のことです。科学的な研究に対して、「in vitro(試験管内)では効果があっても、in vivo(生体内)では効果があるか分かりませんよ」といった批判が出ることがあります。そのようなことがない為に、あくまで実際の人体に対して行った研究を採用しているわけです。また、実証報告というのは、効果があった報告ということです。何を持って効果があったとするかと言うと、それは統計学的に見て判断します。要するに同じ病気の人1000人に対して700人に効いた、ということはこの病気にこの治療は効くだろう、 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)

2010.11.22

こんばんは、松木です。今日から「EBM:Evidence-based Medicine(根拠に基づいた医療)」について書いていこうと思います。とは言いましても、私自身も勉強不足の部分が多々ありますので、間違いがありましたら、ご指摘頂きたいと思います。まあこれはEBMに限らず、今まで書いた全ての記事に言える事ですが。一般の方にはどの程度浸透しているのか分かりませんが、医療業界ではEBMという言葉、エビデンス(根拠)という言葉は、たいへんよく耳にします。例えば、この治療法のエビデンスは〇〇で、とか、この治療法にはエビデンスがないからダメだ、などです。エビデンスとは根拠のことですから、要するに「ある病気に対して、ある治療が効く理由」ということです。医学なんだからそんなのあって当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、EBMにおけるエビデンスというのは、その理由を説明する場合に決まりがあるの ....

科学について(その8)

2010.11.21

こんばんは、松木です。今週はEBMについてお話しする予定ですが、先日偶然学校の先生方と科学論についてお話しする機会がありましたので、そのことを少し書こうと思います。先日、久しぶりに専門学校の先生方と飲み会に行ったときのことです。いつも通り鍼灸について延々と話しているわけなんですが、学校の先生というのは、いかに鍼灸の良さを人(学生)に伝えるかが日々の重要な課題となっていますので、自然とそのような話になります。そこで「東洋医学」と「科学」について、先生方の様々な意見を聞くことができました。この問題は教員として学生に東洋医学を教えるに当たって、なるべく誤解がないように教える上で大切なことだと思います。そのなかで、「科学の適応と限界」を知っておくことが重要だというのが、その席での共通の意見でした。そのとき先輩の先生から、中谷宇吉郎の「科学の方法」を読むと面白いことが書いてあるぞ、と伺ったので早速読 ....

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