東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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医療とホスピタリティ(その2)

2011.01.30

こんばんは、松木です。前回の続きを書いていきます。医療とホスピタリティ(その1)昨今医療や教育の現場に、市場原理主義的、商取引モデル的な考え方を導入する動きがあります。なぜなら、それは非常に効率のいい考え方だからです。自由競争によって良いものが残り、悪いものは淘汰されるという考えは非常に効率の良いものです。前回書きました「患者さま」という呼び名は、その事を表す一つだと思います。これによってどのような事が起こることが考えられるかと申しますと、「患者さま」は「お客さま」であり、「医療機関」は医療サービスを売る「お店」ということになります。そうすると「患者さま」は「消費者的にふるまうこと」が大切だと思うようになります。「消費者的にふるまう」とはどういうことかと言いますと、「最低の代価で、最高の商品を手に入れることをめざして行動する」ということです。簡単に言うと「より良いものを、できるだけ安く買い ....

現代人に多い熱の発生と治療(その3)

2011.01.29

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 現代人に多い熱の発生と治療(その1) 現代人に多い熱の発生と治療(その2) 続き行きます!! これまでに、「熱邪(火邪)」の発生原因と診断所見についてお話ししてきました。 昨日、学校の同級生が調子が悪いということで治療したのですが、まさに熱の病症でしたね。 それは、風邪から生じた「熱邪」でしたが、それにより、 だるさ・むかつき・呼吸が苦しい・喉の渇き・口の粘り・のぼせ感・便秘などがでていました。 そして、しきりに熱い熱いと言っていました。 やはり目は充血し、顔は紅潮。 皮膚を触ると熱く、汗ばんでおりました。 そこで手足に鍼を打つこと10分。 目の充血・顔の紅潮が引き、発汗も止まっていました。 「今、熱い?」と聞くと、鍼を打ってすぐに涼しくなってきたとのこと。 体が軽くなったと喜んでいました。 鍼すごいです ....

現代人に多い熱の発生と治療(その2)

2011.01.28

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 現代人に多い熱の発生と治療(その1) 続き行きます!! 今日は「熱証」についてです。 体に”熱がある”と聞くと、東洋医学をあまり知らない方は、 「風邪を引いた時に体温計ではかると高くなってる、あれね」と、 ”体温の発熱”を想像する方がほとんどなんじゃないかと思います。 鍼灸師でもそう思っている方々がたまにいらっしゃいますが・・・ しかし、東洋医学において”熱がある”というのは、それとは異なります。 ”体温計で熱をはかる”という行為は、もちろん古代にはありません。 これは、西洋医学における診断行為です。 しかし、数千年前に書かれた東洋医学の古典には「熱」の記載が多くあります。 この辺を混同してしまうと訳わかんなくなっちゃうんです。 院長ブログでもそのように言っております。 湿熱について  参照 では ....

現代人に多い熱邪の発生と治療(その1)

2011.01.27

こんばんは、森岡です(^_^) 以前、熱についてのお話をしました。 動物治療から考察する「臭い」と「熱」 マイコプラズマ肺炎急増(その1~8)   この熱ですが、全てが悪い訳ではなく、ある程度の熱は体にとって必要です。 体を温め、護り、五臓六腑の活動を円滑にします。 しかし、これが過剰になると体にとって有害な「邪」となり、様々な悪影響を与えるようになります。 有害な邪となったものを「熱邪」とか「火邪(かじゃ)」と呼びます。 現代人は、この「熱邪」・「火邪」による病気が非常に多いです。 では、この二つの邪はどのようにして発生するのでしょう? 原因は大まかに分けて、以下のものがあると考えられます。 1.ストレスや感情の起伏などによる精神的疲労 2.暴飲暴食  (特に味の濃いもの・甘いもの・脂っぽいもの・辛いもの・酒など) 3.睡眠不足やオーバーワークなどによる肉体的疲 ....

信頼関係を築くには(その6)

2011.01.26

こんばんは、森岡です(^_^) 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 信頼関係を築くには(その3) 信頼関係を築くには(その4) 信頼関係を築くには(その5) 続き行きます!! 「無条件の肯定的配慮(関心)」 クライアント中心療法では、クライアントが自分で話したい話題や気持ちを、自由に制限なく話すことを許しています。 つまり、クライアントのありのままの素直な感情表現・態度・価値観を、 無条件に包容的雰囲気で受け入れることです。 たとえ、自分の価値観と反する、または道徳的観念からかけ離れていても、 それを否定することなく肯定的に、出来る限り包容的に受け止めます。 ただし、暴力や犯罪行為を除いてです。 それは”自分の価値観を脇に置いて”話をうかがうということです。 これ、なかなか難しいです。 どうしても、自分の価値観・先入観が先行し、”善し ....

動物治療から考察する「臭い」と「熱」

2011.01.25

こんばんは、森岡です(^_^)先日、知人のワンちゃんを治療する機会がありました。このワンちゃんとはたびたび会う機会がありまして、おうちに行くとすぐ僕のもとへ近寄ってきます。そして、僕の口をなめまわします(笑)何で犬って人間の口をなめたがるんでしょうかね(苦笑)止めなければ、ずっとなめ続けています。先日も例のごとく、僕の口をぺろぺろ・・・ん?普段より口の臭いがきついぞ!?そういえば、今日は何となしに元気がない様子。そこで、体の臭いも嗅いでみる。おや、体の臭いもいつもよりきついではないか。飼い主にも臭いを確認してもらうと「臭い!!」そこで、飼い主に色々聞いてみる。すると、このワンちゃんは平素より下痢傾向であり、ほぼ一年中便が緩いとのこと。そして、ここ最近、便の臭いがきつくなっていると。東洋医学において”臭い”とは、性質的に言えば「熱」であります。臭いは上に昇りますよね。”上に昇る”ということは ....

信頼関係を築くには(その5)

2011.01.24

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 信頼関係を築くには(その3) 信頼関係を築くには(その4) 続き行きます!! 前回は「依存」と「自立」についてでした。 ロジャーズは、クライアントの自立を「実現傾向」と呼びます。 「実現傾向」とは、 人間には、あるがままの自然な傾向として『適応・回復・成長』へと向かう力が備わっていて、内的変化を自ら発揮できる傾向がある。 ということです。 簡単に言えば、発生した問題に対して自ら認識し、根本的な解決策を自身により見つけることができる力があるということです。 そして、クライアントの問題解決と自立を目指すには、フロイトやユングの様な高度な心理分析や理論は必要なく、もっとシンプルな人間心理によって行えるんじゃないかと考えました。 それは、信頼できる環境と信頼 ....

信頼関係を築くには(その4)

2011.01.23

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 信頼関係を築くには(その3) 続き行きます!! 前回は、信頼関係を築くには「人として尊重する」という基本的態度が根底に必要である。 というお話をしました。 ロジャーズは、これまでのカウンセリング理論に大きな疑問を抱いていました。 それまでの精神心理学の中心は、フロイトやユングといった高度な精神理論に裏打ちされた学問を基盤としていました。 そして、その分析によって導き出された、助言・忠告・指導・説教・命令などにより、患者さんの苦悩・苦痛を解決するという指示的療法が主流でした。 僕ら医療従事者は、臨床の場で、患者さんから様々な悩みを相談されることが多々あります。 そして、以前まで僕は、その悩みに対して”的確な答え”を提示してあげることが是と考えていました。 ....

医療とホスピタリティ(その1)

2011.01.22

こんばんは、松木です。最近読みました「街場のメディア論」という本に、医療と市場主義について、興味深いことが書いてありましたので紹介したいと思います。以下、内容を要約して書かせて頂きます。とある病院のナースセンターに、「『患者さま』と呼びましょう」というポスターが張ってあったそうです。それは厚労省からのお達しで張ってあるとのことでした。そして看護学部長がおっしゃるには、「患者さま」という呼称を採用するようになって起こったことは、1、入院患者が院内規則を守らなくなった。(飲酒喫煙とか、無断外出とか)2、患者がナースに暴言を吐くようになった。3、入院費を払わずに退院する患者が出てきた。だったそうです。この本では、「患者さま」という呼称はあきらかに医療を商取引モデルで考える人間が思いついたものだろうと述べてあります。私はこの問題は、医療とホスピタリティについて考える上で、大事なことを示しているよう ....

ニュースを読んで思うこと(その3)

2011.01.21

こんばんは、松木です。昨日ニュースを見ていると詐欺に関する報道がなされていました。なんでも「国際ロマンス詐欺」というのが最近あるそうです。簡単に解説しますと、インターネットで知り合ったイギリス人男性に、日本人女性が、一度も会ったことがないのにも関わらず、お金を送金してしまう、というものでした。このニュースに限らず、詐欺の報道を見て思うことですが、「騙された人は馬鹿だな~なんでこんな怪しい話に引っかかるんだろう」と誰しも感じると思います。しかし、普段ニュースを見ている時は必ずそう思っているであろう人が、実際詐欺の被害にあっているという現実、これがとても重要なのではないでしょうか。詐欺の手口としては、まず相手を徹底して信頼させるようにします。その後、完全に信頼させた状態で、情に訴えかけるようにお金を請求する、というのが王道パターンではないかと思います。これで多くの人が騙されるということは、ある ....

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