東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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森岡

マイコプラズマ肺炎急増(その5)

2010.12.17

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) マイコプラズマ肺炎急増(その4) 続き行きます!! 前回は、秋の収斂作用が内熱を漏れにくくさせた、という話でした。 今回は、秋における気候という視点から、考えてみたいと思います。 東洋医学では、自然界の気候変化を大きく6つに分けました。 これを、 「六気(ろっき)」 と呼びます。 その6つとは、 「風・暑・火・湿・燥・寒」 です。 それぞれ、 「ふう・しょ・か・しつ・そう・かん」 と読みます。 古代中国民族は農耕民族でしたから、自分たちの生命線である農作物に多大な影響を及ぼす気候については、本当によく研究していたようです。 この「六気」は、旺盛になる季節が決まっています。 風は春に、暑・火は夏 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その4)

2010.12.16

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) 続き行きます!! これまでのお話は、猛暑により、体に内熱や湿熱をため込んだ人が多かったという話しでした。 今回は、流行する季節からの視点です。 マイコプラズマ肺炎は「秋」に流行の兆しを見せます。 秋といえば・・・読書でしょうか?それとも食欲でしょうか? そうです、秋は実りの季節ですね。 夏に育った果実は、秋にかけて熟れ、食べ頃となります。 また、草花は自らの繁殖のため種を蓄えます。 つまり、「中身が成熟しグッと詰まり凝縮する」という変化が起こります。 秋は、五行分類のうちの五能(ごのう:物事の発展の過程を代表的な5段階に分類したもので生・長・化・収・蔵の5つ)でいえば、 「収斂(しゅうれん)」 に当たり ....

マイコプラズマ肺炎急増(その3)

2010.12.15

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) 続き行きます!! 前回は、猛暑により内熱をこもらせた人が多かったという考察をしました。 そしてもう一つ。 過度に発汗すれば、体のお水は少なくなる訳ですから、水分を欲します。 体には熱がこもっていますから、冷たい飲み物を特に好みます。 そこにもってきて「熱中症」です。 メディアで盛んに言っていましたね。 水を飲め飲めと。 水分をたくさん取ることで予防になるため、渇きを感じる前に飲んだ方がいいということを、何度もテレビや新聞で見ました。 それは確かにそうです。 しかし、幾度となく言うように、摂取量は人それぞれな訳です。 テレビでは「できるだけ多く摂取した方がいい」という、非常にあいまいな表現方法が多かったです。 ですから、その解釈を誤ると、 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その2)

2010.12.14

こんばんは、森岡です(^_^)前回までのお話し・・・マイコプラズマ肺炎急増(その1)今回は、今年マイコプラズマ肺炎が流行した理由を、東洋医学的に考えてみたいと思います。マイコプラズマ肺炎が流行しているといっても、かからない人だってもちろんいます。では、かかる人と、かからない人では、どの様な違いがあるのでしょう?そこで、東洋医学では「素体(そたい)」というものを非常に重視します。「素体」とは、「その人がもともと持っている体の状態」のことです。この「素体」を、普段の生活のお話を聞きながら、十分理解することが病因病理を解き明かす鍵となります。病気を発症する人は、素体の状態が既に悪く、半病気のような状況となっています。ですから、何か少しのきっかけで、体が大きく崩れ病気となるケースがほとんどです。この素体の状態は、人それぞれですから、西洋医学における病名が同じでも、出ている症状は違ってくることが多々 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その1)

2010.12.13

こんばんは、森岡です(^_^)今日から急にまた、冷え込みがきつくなってきましたね!!往診事業部の移動は、専らバイクなので寒くなると堪えます(苦笑)みなさんも、風邪をひかないよう気をつけて下さいね!!さて、この間のニュースで、「マイコプラズマ肺炎が過去10年で最多に」というものがありました。なぜ今年に、マイコプラズマ肺炎が流行しているのでしょう。それを、東洋医学的に解析してみたいと思います。その前に、マイコプラズマ肺炎とはどういったものでしょうか?「マイコプラズマ肺炎」とは、肺炎マイコプラズマという病原体によって引き起こされる肺炎のことです。一般的に、晩秋から早春にかけて流行します。この肺炎は、異型肺炎とも呼ばれ通常の肺炎とは少し異なります。どこが違うかというと、主に、1.若年者に多かった。(通常の肺炎は年配者に多い。)2.抗生物質(ペニシリン)が効かない。3.胸部レントゲン写真で診られる影 ....

相撲と東洋医学(その5)

2010.12.12

こんばんは、森岡です(^_^) 一週間よろしくお願いします!! 前回までのお話・・・ 相撲と東洋医学(その1) 相撲と東洋医学(その2) 相撲と東洋医学(その3) 相撲と東洋医学(その4) 間が空いてしまいましたが、まとめです!! 漢字、相撲、易など、長々と「陰陽」について話して参りました。 結局、なぜ陰陽について書いていたかといいますと、「陰陽の理解」が重要だからです(笑) 当たり前のこと言うなって感じですよね・・・(苦笑) しかし、鍼灸師にとって、この当たり前ともいえる「陰陽の理解」が、 僕も含め、なかなかできていない現状があるのではないかな、と思っております。 学校の同級生と話していても、陰陽の話をするとなぜか苦笑い・・・ そして、結局、「陰陽」って難しくて、訳分からないものだよね~ということになってしまいます。 この様な現状を目の当たりにすると、今後の ....

相撲と東洋医学(その4)

2010.12.04

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 相撲と東洋医学(その1) 相撲と東洋医学(その2) 相撲と東洋医学(その3) 続き行きます!! 行司さんが発する掛け声「はっけ(き)よい」にも、当然、東洋思想が組み込まれています。 有力な説として2つあります。 1つは、「発気揚揚(はっきようよう)」説で、もう1つは、「八卦(はっけ・はっか)良い」説です。 「発気揚揚」説 発気揚揚という言葉が、つまって「はっきよい」となったという説です。 発気は「気を発すること」で、揚揚は「得意げなさま」を表す言葉です。 転じて、「もっと気を発して戦え、気を充実させろ」という力士に奮起を促す意味で、使われています。 「気」の思想が、一般的に普及していたことが伺えますね。 また、「気」が人間の 動きや強さを左右する要素 だと認識されていたんですね。 もう1つ、「声」によ ....

分からない

2010.12.03

こんばんは、森岡です(^_^)「分からない」という言葉。皆さんも、一度は言ったことがあると思います。「先生、今の説明分かりません。」「あなたの気持が全く分からない。」「意味分からない。」日常生活でも、よく聞きますよね。僕は、この言葉を使う時は注意しています。「分からない」の意味には、2つあると思います。1つは、理解しようと極力努めたが、本当に理解できなかった。もう1つは、理解しようとする気持ちがはなから無い。稀に、分かっていても、「分からない」という方もいらっしゃいますが・・・(苦笑)これは「姿勢(気持ち)」の問題が重要です。前者において使う場合は、言われた相手もさほど不快感を感じず、むしろ、なぜ相手に伝わらなかったのかを考えることができる、良い機会となると思います。言った本人も、分からないことに対して、良い回答が得られれば、更なる発展を望めます。双方に良い訳です。しかし、後者の場合は違い ....

相撲と東洋医学(その3)

2010.12.02

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 相撲と東洋医学(その1) 相撲と東洋医学(その2) 続き行きます!! 土俵の上には、「屋根」があります。 その四隅には、色の異なる「房」が垂れ下がっています。 四隅は「方位」であり、それぞれ東南西北と配当されます。 そして、東は青、南は赤、西は白、北は黒となります。 これは、東洋医学の根本哲学である、「五行論」からきています。 五行については院長ブログ 「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1) 「五行」って何ですか?(その2) 「五行」って何ですか?(その3) 「五行」って何ですか?(その4) 「五行」って何ですか?(その5) 「五行」って何ですか?(その6) 「五行」って何ですか?(その7) 「五行」って何ですか?(その8)    参照 ここで、いやいや東南西北では「5」にならないじゃないか! ....

相撲と東洋医学(その2)

2010.12.01

こんばんは、森岡です(^_^)前回までのお話・・・相撲と東洋医学(その1)では続き行きます!!古代日本では「円=天」とし、天に神霊の意があるとしました。一方、「方(四角)=地」とし、地において神霊の意を引き継ぐとしていました。これを、「天円地方思想」と言いいます。この思想を引き継いだものの代表例として、古墳があります。特に、「前方後円墳」は、その最たるものです。また、天皇の即位式で使われる玉座(高御坐)は、上円下方墳です。これは、天に昇った先王(代)の霊を、地において受け継ぐことを宣言する。といった、まさに「天円地方思想」を、そのままかたどった様式で行われます。また風水では、「天円地方」の地方をピックアップし形骸化したものでもあります。そして、日本の国技、相撲もこの「天円地方思想」の影響を色濃く受けています。相撲の土俵は、四角の土壇を造り、その上に俵で土俵となる円を造ります。(もうお分かり ....

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