東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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森岡

現代人に多い熱の発生と治療(その2)

2011.01.28

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 現代人に多い熱の発生と治療(その1) 続き行きます!! 今日は「熱証」についてです。 体に”熱がある”と聞くと、東洋医学をあまり知らない方は、 「風邪を引いた時に体温計ではかると高くなってる、あれね」と、 ”体温の発熱”を想像する方がほとんどなんじゃないかと思います。 鍼灸師でもそう思っている方々がたまにいらっしゃいますが・・・ しかし、東洋医学において”熱がある”というのは、それとは異なります。 ”体温計で熱をはかる”という行為は、もちろん古代にはありません。 これは、西洋医学における診断行為です。 しかし、数千年前に書かれた東洋医学の古典には「熱」の記載が多くあります。 この辺を混同してしまうと訳わかんなくなっちゃうんです。 院長ブログでもそのように言っております。 湿熱について  参照 では ....

現代人に多い熱邪の発生と治療(その1)

2011.01.27

こんばんは、森岡です(^_^) 以前、熱についてのお話をしました。 動物治療から考察する「臭い」と「熱」 マイコプラズマ肺炎急増(その1~8)   この熱ですが、全てが悪い訳ではなく、ある程度の熱は体にとって必要です。 体を温め、護り、五臓六腑の活動を円滑にします。 しかし、これが過剰になると体にとって有害な「邪」となり、様々な悪影響を与えるようになります。 有害な邪となったものを「熱邪」とか「火邪(かじゃ)」と呼びます。 現代人は、この「熱邪」・「火邪」による病気が非常に多いです。 では、この二つの邪はどのようにして発生するのでしょう? 原因は大まかに分けて、以下のものがあると考えられます。 1.ストレスや感情の起伏などによる精神的疲労 2.暴飲暴食  (特に味の濃いもの・甘いもの・脂っぽいもの・辛いもの・酒など) 3.睡眠不足やオーバーワークなどによる肉体的疲 ....

信頼関係を築くには(その6)

2011.01.26

こんばんは、森岡です(^_^) 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 信頼関係を築くには(その3) 信頼関係を築くには(その4) 信頼関係を築くには(その5) 続き行きます!! 「無条件の肯定的配慮(関心)」 クライアント中心療法では、クライアントが自分で話したい話題や気持ちを、自由に制限なく話すことを許しています。 つまり、クライアントのありのままの素直な感情表現・態度・価値観を、 無条件に包容的雰囲気で受け入れることです。 たとえ、自分の価値観と反する、または道徳的観念からかけ離れていても、 それを否定することなく肯定的に、出来る限り包容的に受け止めます。 ただし、暴力や犯罪行為を除いてです。 それは”自分の価値観を脇に置いて”話をうかがうということです。 これ、なかなか難しいです。 どうしても、自分の価値観・先入観が先行し、”善し ....

動物治療から考察する「臭い」と「熱」

2011.01.25

こんばんは、森岡です(^_^)先日、知人のワンちゃんを治療する機会がありました。このワンちゃんとはたびたび会う機会がありまして、おうちに行くとすぐ僕のもとへ近寄ってきます。そして、僕の口をなめまわします(笑)何で犬って人間の口をなめたがるんでしょうかね(苦笑)止めなければ、ずっとなめ続けています。先日も例のごとく、僕の口をぺろぺろ・・・ん?普段より口の臭いがきついぞ!?そういえば、今日は何となしに元気がない様子。そこで、体の臭いも嗅いでみる。おや、体の臭いもいつもよりきついではないか。飼い主にも臭いを確認してもらうと「臭い!!」そこで、飼い主に色々聞いてみる。すると、このワンちゃんは平素より下痢傾向であり、ほぼ一年中便が緩いとのこと。そして、ここ最近、便の臭いがきつくなっていると。東洋医学において”臭い”とは、性質的に言えば「熱」であります。臭いは上に昇りますよね。”上に昇る”ということは ....

信頼関係を築くには(その5)

2011.01.24

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 信頼関係を築くには(その3) 信頼関係を築くには(その4) 続き行きます!! 前回は「依存」と「自立」についてでした。 ロジャーズは、クライアントの自立を「実現傾向」と呼びます。 「実現傾向」とは、 人間には、あるがままの自然な傾向として『適応・回復・成長』へと向かう力が備わっていて、内的変化を自ら発揮できる傾向がある。 ということです。 簡単に言えば、発生した問題に対して自ら認識し、根本的な解決策を自身により見つけることができる力があるということです。 そして、クライアントの問題解決と自立を目指すには、フロイトやユングの様な高度な心理分析や理論は必要なく、もっとシンプルな人間心理によって行えるんじゃないかと考えました。 それは、信頼できる環境と信頼 ....

信頼関係を築くには(その4)

2011.01.23

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 信頼関係を築くには(その3) 続き行きます!! 前回は、信頼関係を築くには「人として尊重する」という基本的態度が根底に必要である。 というお話をしました。 ロジャーズは、これまでのカウンセリング理論に大きな疑問を抱いていました。 それまでの精神心理学の中心は、フロイトやユングといった高度な精神理論に裏打ちされた学問を基盤としていました。 そして、その分析によって導き出された、助言・忠告・指導・説教・命令などにより、患者さんの苦悩・苦痛を解決するという指示的療法が主流でした。 僕ら医療従事者は、臨床の場で、患者さんから様々な悩みを相談されることが多々あります。 そして、以前まで僕は、その悩みに対して”的確な答え”を提示してあげることが是と考えていました。 ....

発表の大切さ

2011.01.15

こんばんは、森岡です(^_^)先日、学校で「模擬授業」なるものを行いました。僕は、鍼灸学校の教育者になるための学校に通っているので、今後を踏まえてこういった授業もあるんです。そして、何をしたかというと・・・「マッサージ実技」の模擬授業を行いました。僕は鍼灸師であると同時に、あん摩・指圧・マッサージ師の免許も取得しております。ですから学校では、鍼も灸もあん摩も指圧もマッサージも、一通り授業をやります。意外と内容豊富で忙しいです。ちなみに、皆さんは”あん摩”と”指圧”と”マッサージ”はそれぞれ違うってことご存知ですか?患者さんのお話を聞いていると、「昨日マッサージに行ってきたのよ」と言っていても、施術内容を聞くと「あっ、それは指圧だな」とか「ふむふむ、あん摩をされたのね」なんて思います。おそらく、皆さんに一番なじみのある& ....

信頼関係を築くには(その3)

2011.01.14

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 信頼関係を築くには(その1) 信頼関係を築くには(その2) 続き行きます!! 皆さんは、どの様な時に他者との間に、信頼関係が成り立っていると感じるでしょうか? 楽しい時間を過ごした時でしょうか? それとも怒られた時でしょうか? それは、その時の環境や場面、心境などで大きく違うため、人それぞれだと思います。 しかし、どの様な場面においても、信頼関係が成立する時は、共通の基本的態度があります。 それは「人を尊重する」という態度です。 尊重の反対語は侮蔑です。 侮蔑されている人と一緒にいて楽しい時間を過ごせるでしょうか? 侮蔑されている人に怒られたら、怒られた内容について素直に反省できるでしょうか? 「尊重」の態度が無い人との間には、信頼関係は決して生まれません。 でも、「尊重する」って何か堅苦しそうで、難しそう ....

信頼関係を築くには(その2)

2011.01.13

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 信頼関係を築くには(その1) 続き行きます!! 皆さんは、カール・ランソム・ロジャーズという方をご存知でしょうか? 彼は、1902~1987年に活躍した、アメリカの臨床心理学者であり、カウンセリングの祖と言われている人です。 アメリカで、20世紀に最も影響の大きかった心理療法家、第一位に選ばれております。 心理学を勉強したことがある方は、名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。 彼は初め、キリスト教に興味があり、牧師を目指すのですが、その道に疑問を抱き、臨床心理学の道に進みます。 そして、臨床を通じて、当時のカウンセリングに疑問を抱きます。 彼の良い所は、常に実践を通じて、その答えを導き出しているところだと僕は感じています。 実践から理論、理論から実践ということを生涯繰り返していた、生粋の臨床家です。 それま ....

信頼関係を築くには(その1)

2011.01.12

こんばんは、森岡です(^_^) ある患者さんとの会話。 この方は、80代女性で比較的元気な方ですが、「死にたい」が口癖の方です。 患者:「(いつものように)先生、私、もう死にたいよ。」 僕:「大丈夫、〇〇さん、心配しなくても、もう棺桶に片足入ってるから~(笑)」 患者:「やだ~(笑)」 失礼なこと言ってますよね(笑) 初診でいらした方に、これを言ったらお終いです。 大体の方が「この先生何なんだ!!」と怒ってしまいそうです。 しかし、この患者さんは笑ってお終いです。 これは、僕と、この患者さんの間に「信頼関係」があるから成立する会話です。 鍼灸師の先生方は、患者さんとの信頼関係を、どのようにおつくりでしょうか? (もし良い方法があればご教授下さい!!) この信頼関係は、治療をする上で非常に重要となります。 治療のみではなく、良好な人間関係を築くためには必要ですよね ....

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