東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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森岡

哲学堂

2011.03.11

こんばんは、森岡です(^_^)往診の移動手段はバイクが主ですが、その途中では色々なものを目にします。その中の一つに「哲学堂」があります。新目白通りから新青梅街道に入る交差点の手前に、突如現れる道路標識、「左折 哲学堂」めっちゃ気になりません?(笑)そして、左折し、新青梅街道沿いを走っていると、左手に現れる「哲学堂公園」怪しくないですか(笑)気になったので調べてみました!!調べるとなんとHPまで存在するじゃありませんか!?「哲学堂」とは明治37年に哲学者の井上円了博士より、精神修養の場として創立された公園であり、哲学世界を視覚的に表現した、全国でも例を見ない個性的な公園であります。この井上円了博士は、東洋大学の創始者でもあります。明治37年に、その前身である哲学館大学創立を記念して、四聖堂を建設。この時、弱冠29歳!!この四聖とは東洋の哲学者として釈迦と孔子を、西洋の哲学者としてソクラテスと ....

京大事件に見る教育と道徳観

2011.03.10

こんばんは、森岡です(^_^)本日10日は、京都大学の合格発表でしたね。京大といえば先日世間をにぎわせたカンニング事件・・・まぁ、色々な事情があったにせよ、日本トップクラスの大学を受験する人が、このような稚拙なことをしてしまうなんて。。。机の上の勉強はできても、利口だったかと言えばどうだったんでしょうね。これで完全犯罪だったら、逆におーさすが京大、すごいなぁなんて思っちゃうかもしれませんが(笑)それにしても、このカンニングをしてしまった専門学校生より気になることが。それは大学側の対応です。まず一言の謝罪もない。監督体制のことを聞かれると、京大の総長は「不備はなかった!!」と声を荒げる始末。不備がなければこんなことにならないんですけどねぇ・・・まずはこのようなことになって、巻きこでしまい迷惑のかかった関係のない受験生に謝るのが筋なんじゃないでしょうか。そして、不備があったことをまずは素直に認 ....

風邪には葛根湯!?(その5)

2011.03.09

こんばんは、森岡です(^_^) これまでのお話・・・ 風邪には葛根湯!?(その1) 風邪には葛根湯!?(その2) 風邪には葛根湯!?(その3) 風邪には葛根湯!?(その4) 続き行きます!! 今日は「宣肺平喘」です。 麻黄湯タイプの風邪は”喘”と言い、 咳が出たり呼吸が乱れたりすることにより呼吸困難となることがあります。 呼吸に主に関わっているのは肺の臓です。 肺の臓については院長ブログ 「肺」って何ですか?(その1~12) 参照 また肺の臓は”表”と非常に関係が深いです。 風邪・寒邪がまず人体を侵襲するとき、この”表”から侵していくという話は前回しました。 ですから、肺の臓の働きが悪くなります。 そこで、 肺の臓の気をめぐらせて、呼吸困難を落ち着かせましょう というのが「宣肺平喘」の意味です。 また、麻黄湯は ”治喘の聖薬” ともいわれ、こ ....

風邪には葛根湯!?(その4)

2011.03.08

こんばんは、森岡です(^_^) これまでのお話・・・ 風邪には葛根湯!?(その1) 風邪には葛根湯!?(その2) 風邪には葛根湯!?(その3) 続き行きます!! 今回は「麻黄湯」の効能についてです。 麻黄湯を服用するとどのような効果があるのでしょうか。 効能を調べると・・・ 「発散風寒(はっさんふうかん)」 「発汗解表(はっかんかいひょう)」 「宣肺平喘(せんはいへいぜん)」 う~ん、何やら難しい四字熟語の羅列・・・(苦笑) 中医学を勉強し始めの頃は、この漢字に拒絶反応を示す人も多いんですよね・・・。 でも意味的には意外とそのまんまなんですよ~。 まず「発散風寒」 麻黄湯タイプの風邪は、外邪における ”風邪”と”寒邪” が身体を侵襲することにより発症します。 特に中心は寒邪です。 風邪・寒邪については院長ブログ カテゴリ 「邪気」について  ....

風邪には葛根湯!?(その3)

2011.03.07

こんばんは、森岡です(^_^) これまでのお話・・・ 風邪には葛根湯!?(その1) 風邪には葛根湯!?(その2) 続き行きます!! 1.寒気が強く、汗が全く出ない風邪 このパターンの風邪は、 麻黄湯(まおうとう) という漢方が当てはまります。 この風邪の特徴は、 ぶるぶる震えるような強い悪寒 と、 汗が全く出ない ことです。 もし、夏場暑いときにこの風邪を引いた場合、まわりは汗をかいていても、本人は、汗をかかずに寒がります。 夏場よくありがちなのは、クーラーがガンガンにかかっていてめちゃくちゃ冷えた後なんかにこの風邪を発症しやすかったりします。 その他にも、発熱したり、身体が痛くなったり、咳がでたりなど一般的な風症状も出ます。 しかし、一般的風症状は他のものでも出ますので、特徴である ”強い悪寒”と”無汗” を鑑別の所見とします。 その他、もう ....

風邪には葛根湯!?(その1)

2011.02.26

こんばんは、森岡です(^_^)「風邪の初期には葛根湯」こんなフレーズ、一度は聞いたことありませんか?以前、患者さんとの会話で、患者さん 「昨日、風邪っぽかったから葛根湯飲んだんですよ~」僕     「何で葛根湯を選んだのですか?」患者さん 「だって風邪の初期には葛根湯って言うでしょ?            テレビでも言ってたし。副作用もないしね~。」僕     「・・・(苦笑)」いつから、どこから、この安易で間違った情報は発生しだしたんでしょうね・・・まぁ、製薬会社の戦略でしょうけど・・・確かに葛根湯は優れた漢方薬です。しかし、あくまで正しい使い方をすればの話です!!では、どのように正しく使えばいいのでしょうか?細かい話は難しくなってしまうので抜きにして、一般の方にも分かるように説明すると、ポイントは、”発汗の有無”と”寒気の程度”です。(専門家の先生は『傷寒論』を読んでいただくとより分か ....

春一番

2011.02.25

こんばんは、森岡です(^_^)今日は春一番が吹きましたね。気温は20℃を越える所もあったそうで、4月下旬の”陽気”だったそうです。そう、”陽気”なんですよね。春は、冬という最も陰気が強い時期から、陽気が最も旺盛となる夏にかけての移行期に当たります。つまり、陰気に変わって、陽気が一気に台頭してくるのです。東洋医学において、春は六気の中でも”風”がつかさどるとされています。六気については マイコプラズマ肺炎急増(その5) 参照ですから、春一番という強風は、春到来の風物詩として今日まで広く一般的に知られているのです。みなさんも知らぬ間に東洋医学の知識を使っているのです。(知らないだけでこういうことってたくさんあります!!)ちなみに春一番の定義は、1.立春から春分までの期間で2.日本海に低気圧があり3.最大風速8メートル以上の ....

現代人に多い熱の発生と治療(その7)

2011.02.24

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 現代人に多い熱の発生と治療(その1) 現代人に多い熱の発生と治療(その2) 現代人に多い熱の発生と治療(その3) 現代人に多い熱の発生と治療(その4) 現代人に多い熱の発生と治療(その5) 現代人に多い熱の発生と治療(その6) 続き行きます!! 今日は衛気営血弁証です。 が、その前に・・・ 熱邪による外感病のことを、 「温病(うんびょう)」 と言います。 逆に寒邪による外感病のことを、 「傷寒病(しょうかんびょう)」 と言います。 (外感病については 現代人に多い熱の発生と治療(その4) 参照)  では、目の前の患者さんが「温病」なのか「傷寒病」なのかどのように見分けるのでしょう? まず一つ目のポイントは・・・ ”症状が急激に発症したか” です。 まず「温病」か「傷寒病」かを ....

現代人に多い熱の発生と治療(その6)

2011.02.23

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話・・・ 現代人に多い熱の発生と治療(その1) 現代人に多い熱の発生と治療(その2) 現代人に多い熱の発生と治療(その3) 現代人事多い熱の発生と治療(その4) 現代人に多い熱の発生と治療(その5) 続き行きます!! 「衛気営血弁証」 この弁証法は清代の名医である、 葉天士(ようてんし:1667~1746年) によって提唱されました。 彼は若い頃から医学を学び、豊富な臨床経験を積んでいき、その名を広めました。 そして約10年間で17人もの師匠についたと言われています。 (すごい!!普通の人ならダメになるパターン!!(笑)) 時には自分の本性を偽ってでも気になる医家に弟子入りし、 その医家から、 「君の学は大変素晴らしいものになった。それはまるでかの名医、葉天士のようだ!!」といわれ、 「実は、その葉天士が ....

ストレスという言葉からみる問診力

2011.02.22

こんばんは、森岡です(^_^)前回、問診についてのお話をちょこっとしました。問診と聞き方の工夫  参照今回も問診に関連することです。僕たちは問診においてよく「ストレスの有無」について聞くことがあります。この「ストレスの有無」は簡単に言えば、”肝の臓”の異常を証明するために重要な要素となってきます。院長ブログ 「肝」って何ですか?(その1~10)  参照ストレスが加わった時に体の不調が増悪すれば、”肝の臓”の異常を疑う一つの要素となりうるわけです。ですが、このストレスの有無を患者さんから聞き出すには、それなりのテクニックが必要となります。臨床の場で時々耳にするにのが治療者  「現在、ストレスはありますか?」患者さん 「ないです。」このやりとりのみでストレス無しとしてしまうのです。でもこの聞き方じゃ、欲しい情報なんて出てきませんよね(苦笑)「スト ....

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