東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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EBM

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その10)

2010.12.19

こんばんは、松木です。続きを書いていきます。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その6)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その7)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その8)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その9)とうとうEBMのお話も10記事目に突入です。今日は「症例集積」について書いていきます。「症例集積」とは、関心ある転帰を示す一連の患者の報告で、対象群は含まないものを指します。対象群とは、これまでのお話にも出てきましたが、何も治療をしていない人たちや、他の治療を行った人たちのことです。・無作為化比較試験(R ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その9)

2010.12.10

こんばんは、松木です。続きを書いていきます。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その6)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その7)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その8)本日は、「症例-対象(ケースコントロール)研究」の欠点について書いていきたいと思います。ケースコントロール研究の欠点 1、ケースコントロール研究からえられる情報は限定されており、疾患の 発生率などを求めることは出来ない。 これは、ケースコントロール研究が、すでに発症している患者から、過去にさかのぼって研究することから、100人中何人が発症したか、というデ ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その8)

2010.12.09

こんばんは、松木です。続きを書いていきます。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その6)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その7)本日は、「症例-対象(ケースコントロール)研究」について書いていこうと思います。ケースコントロール研究は、共通事項のある集団が、過去にどのようなことがあったかを調べる研究です。これは、研究を始めた日から過去にさかのぼって情報を探していくため、「後ろ向きの研究」と言われます。ちなみに、未来へ向かって調べる「前向きの研究」とうのは、コホート研究のことです。コホート研究の時と同じように、例を出して説明します。 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その7)

2010.12.07

こんばんは、松木です。続きを書いていきます。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その6)本日は「コホート(追跡)研究」について書いていきたいと思います。コホート(Cohort)とは、集団、グループなどの意味です。コホート研究とは、共通事項がある特定の集団に、どのような変化が生じるか、一定期間観察する研究のことを言います。これは未来に向かって観察していくため、「前向きの研究」と言われます。これに対して、過去に向かって観察していく研究は、「後ろ向きの研究」と言われ、今後書いて行く予定の「症例-対象(ケースコントロール)研究」が該当します。話を ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その6)

2010.12.06

こんばんは、松木です。続きを書いていきます。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)本日は、単盲検法、二重盲検法について書いて行きます。前回も書いた通り、実験においてはなるべくプラセボ効果やバイアスが関与しない状態で行いたいわけです。プラセボに関しては、患者自身が治療をされたのか、されていないのか分からないようにしておけば防げます。これを単盲検法(シングルブラインドテスト)と言います。例えば、頭痛薬と、砂糖のどちらかを患者に投与して、頭痛薬の効果を調べたいとします。砂糖は「なにも治療していない群」と考えます。この時、患者自身が頭痛薬を飲んだのか、砂糖を飲んだのか分からないようにして服 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)

2010.12.05

こんばんは、松木です。前回の続きを書いていきます。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)その5までやって参りました。「科学について」から数えると13記事目になります。なぜこのことについて長々とお話しているかと言いますと、我々は東洋医学の良さを多くの人に知ってもらいたい、と日々思っています。そして、現在の日本の医学の主役は、科学哲学からなる西洋医学です。西洋医学が主役の世の中に対して、東洋医学の良さを知ってもらうためには、東洋医学の、西洋医学にない良さを我々自身が知っておく必要があります。そのためには、西洋医学がどんな方法で発展しているかについて知っておくことは不可欠だと思います。要は、海外旅行に行くと、日本のいいところ悪いところが ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)

2010.11.27

こんばんは、松木です。続きを書いていこうと思います。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)本日は「無作為化比較試験(RCT)」について解説していきます。ある病気に対してある治療法が有効であるかを調るとします。そのためには、1、同じ病気の人を複数探す。2、そのなかで、治療する人、治療しない人をつくる。3、治療後、治療した人と治療していない人を比べる。という流れで実験するという方法が思いつきます。この際、治療する、治療しない人を「無作為(ランダム)」に選ぶ、というのがこの実験方法の特徴です。なぜランダムに選ぶかというと、二つの群に偏りがなるべく生じないようにするためです。同じ病気の人といっても、人は一人一人違いますし、厳密には症状も違いがあります。そういう人たちをグループに分けて比較 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)

2010.11.25

こんばんは、松木です。続きを書いていこうと思います。「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2))前回、「EBMが定める手順」があるということを書きました。これは、エビデンスの基となる研究には、色々な種類があり、それごとに決まりがある、ということです。そして、どの研究によって得られたエビデンスかによって、相対的に信頼度に差があるとされています。この研究ごとの信頼度の順番というのは以下の通りです。1、無作為化比較試験(RCT)およびそのメタ研究2、コホート(追跡)研究3、症例-対象(case-control)研究4、症例集積5、専門医の意見上の方が信頼度が高いということになっています。ご存知ない方は、読んだだけですと、どんな研究の事を指しているのかよく分からないと思いますが、これについてはまた説明します。また、臨床的には、診断・予後・治 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)

2010.11.23

こんばんは、松木です。前回までのお話「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)予定通り本日は、EBMにおけるエビデンスって何?ということについて書いていこうと思います。単刀直入に言いますと、EBMにおけるエビデンスとは、「臨床研究による実証報告」のことです。ここで言う臨床研究とは、人間を対象にした研究のことです。科学的な研究に対して、「in vitro(試験管内)では効果があっても、in vivo(生体内)では効果があるか分かりませんよ」といった批判が出ることがあります。そのようなことがない為に、あくまで実際の人体に対して行った研究を採用しているわけです。また、実証報告というのは、効果があった報告ということです。何を持って効果があったとするかと言うと、それは統計学的に見て判断します。要するに同じ病気の人1000人に対して700人に効いた、ということはこの病気にこの治療は効くだろう、 ....

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)

2010.11.22

こんばんは、松木です。今日から「EBM:Evidence-based Medicine(根拠に基づいた医療)」について書いていこうと思います。とは言いましても、私自身も勉強不足の部分が多々ありますので、間違いがありましたら、ご指摘頂きたいと思います。まあこれはEBMに限らず、今まで書いた全ての記事に言える事ですが。一般の方にはどの程度浸透しているのか分かりませんが、医療業界ではEBMという言葉、エビデンス(根拠)という言葉は、たいへんよく耳にします。例えば、この治療法のエビデンスは〇〇で、とか、この治療法にはエビデンスがないからダメだ、などです。エビデンスとは根拠のことですから、要するに「ある病気に対して、ある治療が効く理由」ということです。医学なんだからそんなのあって当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、EBMにおけるエビデンスというのは、その理由を説明する場合に決まりがあるの ....

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