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こんばんは、中山です


先日、友人が２人目を出産しました



なんと、憧れの水中分娩！



イメージとしては、ニルヴァーナのCDジャケットのようにツルん！と楽に産めるような気がしませんか？
 




実際、産む瞬間は楽だったようですが陣痛は、普通に死ぬほど痛かったそうで、次は、無痛がいいなと言っておりました笑。



※出産は、人それぞれ違いますので参考まで。




さて、元気な赤ちゃんが生まれたのですが、母乳が出ない！




２日経っても出そうにない。赤ちゃんもギャン泣きで夜寝てくれず。友人も睡眠不足の状態でした。




２人目ですと初産よりは、気分的に余裕はあるものの、なるべくミルクでなく母乳をあげたいという思いから母乳が出ないというのは母親にとって辛いものだと思います。




産院では、牛蒡子が処方されていました。ゴボウの種です。
牛蒡子は、生薬で解熱、解毒、消炎、排膿などの効能があり、古くから乳腺炎などに用いられていたそうです。食べてみましたが香ばしくてなかなか美味しいです。



産後２〜３日中に自然に分泌されてくるはずの乳汁が分泌されない、または、分泌されてもごく少量なこと「乳汁分泌不全」といいます。
１回の哺乳時の充足量は、約６０ml以上といわれています。




中医学では、授乳期の乳汁分泌不全のことを「乳汁不行」「欠乳」と言います。



考えられる原因は？




１.気血両虚によるもの　分娩時の出血が多かったり、血をつくる機能が低下しているなど
２.肝欝気滞によるもの　情緒抑うつにより流れが滞るもの
３.血脈壅滞によるもの　気血瘀阻によって経絡が壅滞し乳汁になるのを阻害されているもの
１は虚証で2.3は、実証です。




友人の場合は、出産時の出血も多く、検査で貧血も出ており（妊娠前から）、眼瞼結膜も白っぽい、耳も白っぽい。
虚もありながら、体表観察、脈、舌では、肝欝ありという状態でした。
１人目出産後も母乳が１ヶ月近くでなかったとのこと。




そこで、虚を補いつつ肝鬱を叩くというやり方で鍼治療をさせてもらいました。




鍼治療１日目　上焦に偏っていた熱感おさまる。治療後ぐっすり眠れる。
鍼治療２日目　おっぱいに血管が見えてくる。
鍼治療３日目　下肢中心の浮腫出現！治療後２時間で無事母乳出る。



なんとか母乳は出てきました。もっと早く効果を出せるよう勉強せねば！！
浮腫は、翌朝には治まりましたが次回は、産後浮腫について書きたいと思います。



産後１週間ほどは、病院で過ごす方が多いと思うので、なかなか鍼灸師が活躍できる場が無いかもしれませんが、お母さんと赤ちゃんが快適にすごせるようにもっと鍼灸が広まってほしいです。
今後も友人の貴重な期間の体を診させて頂こうと思います。



参考文献　症状による　中医診断と治療　下巻　
レディース鍼灸　　　　　矢野　忠




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