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2017.04.11
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こんばんは 浅田です
前回の話
参照
今日は肝血虚による善恐について
『素問 調経論』には、肝の臓の障害により起こる、血の有余と不足についての記載があります。
「血有余則怒.不足則恐.
(血が過剰にあり内にこもると、ムッとした怒りが生じ、不足する時はココロに空洞が空いた様な“恐れ”が生じる)」
と書いてあり、
善恐と善怒は相反するものであり、血の過不足によって起こることがわかります。
肝血の消耗、不足により肝血虚の状態になると、筋肉のひきつれ、こむら返り、目のかすみ、月経量の減少または無月経などの症状を呈し、善恐が生じやすくなります。
心神と肝魂は密接な関係であり、表裏一体です。
肝の臓が血を適度に(多過ぎず、少な過ぎず)蔵することができなくなると、肝魂は不安定となり、心神も不安定になります。
心神が不安定になると、情志の異常が起こり、善恐、及び、その他の七情の異常も生じやすくなります。
また、肝血と腎精は転化し合いながら、互いにバランスを取り合っており、肝血が不足すると、血が精に転化することができなくなる為、腎精不足となり善恐が生じます。
これらのことから“善恐”は、腎の臓、心神の状態だけでなく、肝が蔵する血の問題も大きく関与してくると考えられます。
続く...
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