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2010.11.23
こんばんは、松木です。
前回までのお話
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)
予定通り本日は、EBMにおけるエビデンスって何?ということについて書いていこうと思います。
単刀直入に言いますと、EBMにおけるエビデンスとは、
「臨床研究による実証報告」のことです。
ここで言う臨床研究とは、人間を対象にした研究のことです。
科学的な研究に対して、「in vitro(試験管内)では効果があっても、in vivo(生体内)では効果があるか分かりませんよ」といった批判が出ることがあります。
そのようなことがない為に、あくまで実際の人体に対して行った研究を採用しているわけです。
また、実証報告というのは、効果があった報告ということです。
何を持って効果があったとするかと言うと、それは統計学的に見て判断します。
要するに同じ病気の人1000人に対して700人に効いた、ということはこの病気にこの治療は効くだろう、と言ったような話です。(だいぶ雑な説明ですので、今後もう少し詳しく書きます)
ということは、「臨床研究による実証報告」がエビデンスになる場合、いったいいかなるメカニズムで人体に作用し、効果が出ているか分からなくても、
「EBMが定める手順」で臨床研究を行い、実証されれば、エビデンスがある、ということになるわけです。
例えば子供の頃に祖母から聞いた「車酔いのときは梅干しをヘソに貼る」という治療法も、「EBMが定める手順」で臨床研究し、実証されれば、エビデンスのある治療となるわけです。
まあしかしこの「EBMが定める手順」に決まりがたくさんあるのです。
それについては、次回お話いたします。
つづく
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