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2010.12.09
こんばんは、松木です。
続きを書いていきます。
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その6)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その7)
本日は、「症例-対象(ケースコントロール)研究」について書いていこうと思います。
ケースコントロール研究は、共通事項のある集団が、過去にどのようなことがあったかを調べる研究です。
これは、研究を始めた日から過去にさかのぼって情報を探していくため、「後ろ向きの研究」と言われます。
ちなみに、未来へ向かって調べる「前向きの研究」とうのは、コホート研究のことです。
コホート研究の時と同じように、例を出して説明します。
例えば、飲酒と糖尿病の関係性について調べたいとします。
糖尿病になった人たちと、無作為に選んだ健常者の人たちの二つの集団を作ります。
その人たちが、過去に飲酒をしていたかどうかをさかのぼって調べていきます。
それらの結果を比較するのが、「症例-対象(ケースコントロール)研究」です。
この「コホート(追跡)研究」と、「症例-対象(ケースコントロール)研究」は、観察的研究である点においては同じです。
しかしケースコントロール研究には、いくつかの欠点があります。
その欠点ゆえに、コホート研究よりエビデンスレベルが低くなっているのです。
それについて次回は書いていきます。
つづく
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