今年の干支

2013.01.06

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こんばんは、森岡です(^_^)

日本人とはとても面白いものです。

新年には初詣へ行き神様にお参りし、年末にはクリスマスやハロウィンと言ってお祭り騒ぎをする。

そして、その間には様々な年中行事を行う。

日本は他の外国と比べると、宗教というモノをほとんど意識をしないと思われる。

しかし、様々なイベントごとに色々な神を引っ張り出す。

知ってか知らずか。

日本の事を知らないヒトから見れば、ある意味、非常に信仰熱心な国だなと映るだろう。

やはり、心の底では神様というモノを特別視し、畏怖し、自身の拠り所としているのだろうか？

Ｇｏｄ　Ｃｏｍｐｌｅｘ　だ。

なんてことを自身が初詣をしながら考えておりました（笑）

ところで、

今年の干支は巳（み・へび）ですね。

このヘビ、実は日本人と非常に深い関わりがあります。

そして、東洋医学とも。

ヘビは大昔、古代日本民族にとって信仰の対象でした。

むしろ、日本だけでなく世界各国で意味合いは各々違えど、信仰対象の1つでした。

縄文土器にはヘビ模様が、また当時の巫女さんの土偶は頭にヘビを巻いております。

また、『古事記』の中には、「八岐大蛇（やまたのおろち）」という大蛇の話が出てきます。

↑↑↑　目の前に出てきたらチビリますね（笑）

この大蛇をスサノオという人が退治するのですが、その際、

尻尾を切ろうとすると刀の刃が折れたので見てみると、劔（つるぎ）が出てきます。

これが天叢雲の劔（あまのむらくものつるぎ）であり、のちに草薙の劔（くさなぎのつるぎ）と呼ばれ、

天照大神（あまてらすおおみかみ）に捧げられ三種の神器の一つとして神格化されています。

（この二劔はゲームのファイナルファンタジーシリーズでは重宝しましたね。　知ってます（笑）？）

この天照大神は、日本の神様の中の最高位に位置する神様で、

天皇家のご先祖様とされ、伊勢神宮に祀られていますよね。

中国でも天地創生の神様とされる伏犠（ふくぎ）と女媧（じょか）は顔は人で下半身はヘビという出で立ちです。

（この辺りのお話は院長ブログでも書かれております。←伏犠と女媧の画像は必見！！）

これらからも、昔からヘビという動物は神様に限りなく近いところにいたようです。

日本では男女の祖神ともされております。

ヘビは手足が無く、頭から尻尾という一直線の体型から男性器を想像させる一方、

脱皮をすることから女性の妊娠・出産を連想させ、そこから男女の祖神とされてきたようです。

この様にヘビは男女、つまり「性」の問題として捉えられ、

そこから転じて「生死」の問題へと発展していきます。

また、脱皮が穢れ（けがれ）を払う禊（みそぎ）＝身殺ぎ（みそぎ）だと見立てられることから、

神社のお守りにヘビが描かれていたりもします。

民俗学者の吉野裕子先生は、ヘビが脱皮する際には脱皮面に滲出液が出てきて、

皮をふやかしてからでないと脱皮できず、この”水”がうまく出てこないと脱皮できずに、

ヘビは死んでしまうと言います。

人間の胎児も羊水という”水”に包まれていないと死んでしまいますよね。

つまり、生命の誕生には”水”というものが必要不可欠であることが窺えます。

これは、東洋医学の生命観にとって非常に重要な意味があると思います。

さらに、ヘビの巻く「トグロ」は螺旋形であり、

この螺旋という構造は陰陽の法則を考える時に、大きなヒントを与えてくれたりもします。

（ちなみに、トグロはすぐに攻撃に移れる形でもあり、躰を守るのにも適した形という両面あります。）

ヘビと日本人については、まだまだ話せば色々とありますが・・・

この様に非常に深い関わりがあることは確かです。

そんな今年は、一体どのような年になるのでしょうね～・・・？？？

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