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こんばんは、下里です
ここ最近はまた寒い日が続いたりして服装に困ってしまいますね!
お天気でも風が強い日は自転車に乗るとぐんぐん体温が奪われて下半身が冷えてしまったりするため、防寒対策に力を入れています!
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今回は女性のおりものについて書きたいと思います。
おりものは西洋医学的には「頸管粘液」とよばれます。
膣内を潤し、その分泌量は卵巣ホルモンに反応して変化します。
膣の粘膜には乳酸菌が常在菌としており、膣粘膜から乳酸を作り出して膣内を酸性にすることで清潔に保ちます。
膣が炎症などを起こすと、おりものがにごったり、粘度が変化します。炎症の原因によって少しずつ清浄が異なってきます。
また、おりものは女性の妊娠と深くかかわり、精子を体内に迎え入れる手伝いをしています。
排卵期の直前になると、精子を体内に迎え入れやすくするため、おりものの量が増え、粘度が下がって水っぽくさらさらになり、よく伸びるようになります。
ですので、排卵チェッカーを使わなくても、自分で触っておりものを確認すれば排卵の時期は予想がつくようになっています。
また、妊娠中もしくは妊娠せずに次の生理に備える=妊娠してほしくない時期である黄体期には、おりものは粘度が増して色もにごり、量も少なくなり、精子が侵入しにくくなります。
精子が卵子と出会う第一関門でもあるため、不妊治療のはじめの一歩として、おりもののチェックは一般的な検査項目となっています(参考:妊娠するために必要なこと~妊娠と東洋医学①~)。
おりものは中医学では帯下(こしけ・たいげ)ともいい、膣内を保護し潤すためにある生理的な分泌物とされます。
通常はニオイはなく、透明ないし乳白色をしています。
中医学では体内の液体について、
さらさらなものを「液」、ねばねばしたものを「津」と呼んでいます。
生理的にさらさらのおりものは「液」のグループに所属します。
おりもの生成のしくみには、「液」の生成と運搬を司る「脾」と、生殖を司る「腎」とが深くかかわります。
腎の充実度と比例するかのように、腎気が盛んになる14歳ころから閉経までの期間、女性生理同様に分泌され、妊娠中も分泌されます。
「腎」と「脾」のおもな働きによって作り出されたおりものは、「任脈」という、子宮からはじまり、生殖器をとおって体の前面中心を貫くラインにコントロールされます。
と、同時におなかまわりをぐるりと取り囲む「帯脈」というラインにホールドされます。
清明院でも使用している北辰会方式カルテには、このおりものについても項目があり、
ニオイや、色、性質(ドロドロ~さらさら等)を確認します。
上記したようにおりものには「液」「腎」「脾」「任脈」「帯脈」が深くかかわっており、おりものの異常にはそれらの機構の異常が現れてきます。
女性生理同様に、体の中の状態を把握する貴重な情報ソースとなります。
次回は、このおりものの変化と病気について書きたいと思います。
(つづく)
『病気がみえる9 婦人科・乳腺外科』
酒田豊子「中医婦人科学講義 その6」『ほくと』
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