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こんばんは、森岡です(^_^)
先日、生徒さんと話していてこんな事を言われました。
生 「先生、問診って実は難しいんですね~。」
そうなんです。
「問診」って難しいんです。
”正確な”、”有用な”、問診というモノをしようと思ったら、
これには非常に高度な知識・テクニックが必要とされます。
なんせ、東洋医学における診察法、「四診(望・聞・問・切)」の一角を担っているのですから。
かくいう私も、数年かけて何とか最低ラインの情報を引き出せるように徐々になってはきましたが、
未だに、
「あ~、もっとこういう風に聞いた方が患者さんから色々引き出せたなぁ」
とか、
「うわ~重要な情報、聞き逃してんじゃん!!」
なんてことがあります。
・・・反省 (-_-;)
患者さんが続けて治療に来てくれれば、追加問診をすればよいのですが、
続けてくるという確証はないことから、初回の問診でいかに有用な情報を引出し、
それをもとに分析・診断できるかが鍵となってきます。
もちろん、聞き出せた情報が正確であればあるほど分析が緻密になり、
病因病理が明確になり、治療がシャープに行える確率が高くなるということは言うまでもありません。
そして、問診は”ただ聞く”のとは訳が違います。
例えば、「排尿」について問診したとします。
基本事項として、排尿状況(量、回数、色など)をまず伺うと思います。
すると、患者さんから、
「最近、尿の出が悪いんです」
と返ってきたとします。
「なるほど、尿の出が悪いのか」
・・・で、終わっちゃ、これは問診とは言えません(苦笑)
「出が悪い」と言っても、それが、
回数なのか、一回量なのか、勢いがないのか、キレがないのか、スッキリ感がないのか、泡立ちはどうなのか、色の変化はあるのか、臭いの変化は、
また、それが、
いつからなのか、主訴と関連しているのか、どういった状況で出にくくなるのか、決まった時間にそうなるのか、
などなど、ここまで具体的に聞かなければ「有用な情報を得た問診」とは言えません。
それこそ、上記の会話で終わってしまえば、”おしゃべり”という範疇で、到底、「問診」とは言えません。
だから、問診するにしても、多くの学術的知識、聞き方の引き出し、タイミング、声の強弱、多角的な視点など様々なことが必要となります。
問診表に書かれたことを、特に目的意識なく、なんとなーく、ペラペラ~って聞いてくことを、
四診の一角である「問」であるとすることには、大きな違いがあるんですね。
問診も職人芸です。
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