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こんばんは。二神です。(^0^)v
ここ数日は気候の変化が激しく、体調管理の難しい日が続いております。
往診先でも体調を崩されている方が多いので、十分にご自愛ください。
さて、最近、嫁が息子に箸の使い方を懸命に教えております。
息子は使い慣れていない箸を使用することにかなり苦戦しており、
箸が上手く使えないことと、ご飯がいつものように食べれないことに対しての苛立ちで
箸を床に投げてしまったりしている状態で、嫁は息子に悪戦苦闘しているようです。
確かに、私も小学生の頃によく箸の使い方を注意され、練習していた記憶があります。
箸で食事をするのは基本的にアジア人だけですが、箸の発祥は中国だと言われております。
ただ、日本でも箸というもの自体は中国から伝わってくる以前からあったそうです。
しかし、その当時の箸は今のように人が食べる為に使用する道具ではなく、
儀式の中で箸を使っていました。
古代の神事の際は、神様のお供え物を扱う時に、手で直接食べ物に触れることは無礼である
とされており、直接食べ物に触れない方法として箸ができました。
また、当時の箸は今のように対ではなく1本きりで、竹や動物の骨をピンセットのように
折り曲げて使っていたようです。
その後、仏教と共に中国から今と同様の2本に分かれた箸が日本に伝わり普及することで、
儀式ではなく食事に多用されるようになりました。
また、中国から伝わってきた箸を広めたのは聖徳太子ではないかとの説もあり、当時、
遣隋使として中国に渡った小野妹子が箸や食器など中国式の食事スタイルを日本に持ち帰り、
それを見た聖徳太子が宮中に広めたとされています。
その為、現在の箸には儀礼と実用の両方の側面がありますが、元々、儀式に使っていたもの
ですから、今現在もタブーとされる作法がいくつかあります。
例えば、体表的なものとしては箸から箸にものを渡す行為である「合わせ箸」が有名ですが、
他にも膳の上を箸がさまよう「迷い箸」、箸で人の事を指す「差し箸」、
箸で皿などを動かす「寄せ箸」、箸で食器を叩く「叩き箸」などがあり、
これらは幼稚な箸の使い方だとされています。
実際に最近はお箸を上手く使えない子供も多く、マナーが悪い傾向があるようです。
確かに箸の使い方が間違っている人を見ると、意外と目に付きますね。
箸の使い方を教えるにあたり、あれはダメ、これはダメ、こうしなさいと説明するよりも、
こういった箸を使うようになったルーツや、マナーの意味などをしっかり教えることで
理解してもらえれば自然と箸の使い方が美しくなり、美しい食べ方になるような気もします。
私の息子には今は理解することが難しいとは思いますが、そういうこともしっかり理解して
もらえるように、説明していくことも大事なのかもしれません。
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こんばんは。齋藤です。
『現代語訳 黄帝内経素問[上巻]』 監訳:石田秀実 訳者:島田隆司・庄司良文・鈴木洋・藤山和子(東洋学術出版)
『初めて読む人のための素問ハンドブック』 箸:池田政一 (医道の日本社)
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