東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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死を受容する5段階プロセス6

2016.10.04

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回までの話

 

死を受容する5段階プロセス 「エリザベス・キューブラー・ロス」

 

死を受容する5段階プロセス2 第1段階「否認」

 

死を受容する5段階プロセス3 第2段階「怒り」

 

死を受容する5段階プロセス4 第3段階「取引」

 

死を受容する5段階プロセス5 第4段階「抑鬱」

 

参照

 

 

 

この最終段階に達するまでに、患者は今まで持っていた健康な人たちへの嫉妬、怒り、様々な感情などをいろんな形で表現してきました。

 

 

しかし、最後の時が近づくのに連れて、衰弱は酷くなっていき、疲れきり、何も考えず、頻繁に短い眠りを取りたくなります。

 

 

患者は、余命宣告、生命に関わる病気の診断をされた後も十分な時間があり、この様な各段階を経過し、やがては患者は穏やかに死を受け入れます。

 

 

最終段階は「受容」です。

 

 

 

 

死を受容する5段階プロセス 第5段階「受容」

 

 

 

 

「受容」の段階は、まるで痛みが消え、苦闘が終わり、何も辛いことはない、最後の休息をしているかのように感じられます。

 

 

しかし、受容を幸福な段階と誤認してはいけません。

 

 

周りから見ると、穏やかで、落ち着いているように見えますが、感情がほとんど無くなった状態なのです。

 

 

感情がほとんど無いというのは、抵抗する気も、期待する気もなく、病気、今置かれている状況、周囲や家族への関心もなくなります。

 

 

家族や周りへの心配、感謝をしている時点では、まだ第3段階「取引」または、第4段階「抑鬱」の段階にいると考えられます。

 

 

感情が無くなると、死に対する恐怖心も無くなるようです。

 

 

現在生きている人は、誰も死という体験をしたことがありません。

 

 

そんな未知で恐怖な死を、怖がらず穏やかに受け入れていく為には、この5段階の過程を経過する必要があるのです。

 

 

エリザベス・キューブラー・ロスが臨床現場で、患者と親身に接し、データを取り提唱した「死を受容する5段階プロセス」という心情経過は、人間を死の恐怖から守る自己防衛能力なのです。

 

 

必ずしも死を宣告された人全員が、この5段階を辿るわけではありませんが、人間には、如何に恐怖や不安を抱えず、穏やかに死を受け入れる為の、精神の防御機能が備わっているということです。

 

 

 

続く…

 

 

 

 

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