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2010.11.29
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
漢字から考察する陰陽(その1)
漢字から考察する陰陽(その2)
漢字から考察する陰陽(その3)
漢字から考察する陰陽(その4)
漢字から考察する陰陽(その5)
漢字から考察する陰陽(その6)
漢字から考察する陰陽(その7)
今回で一旦、字解きにおける陰陽の考察を、終わりにしたいと思います。
まとめると・・・
1.玉=魂(生命の根源)である
2.神が出入する、または閉じこめられている
3.精気が充足される場所
これより、「陰陽」とは・・・
「生命の根源である魂を、光輝かせるための「神(しん)」が宿る場、または、その動きのこと」
と解釈できます。
(あくまで、僕なりのですよ。)
じゃあ、「神」って何となりますよね?
東洋医学において「神」の意味は多岐に渡ります。
簡単に言えば、自然界における「神」と、人体における「神」で帰納できます。
『基礎中医学』 (神戸中医学研究所会編著 燎原書店)では、
自然界における「神」は、陰陽の変化の趨向のこと。
人体における「神」は、生命活動の外的表現(姿形・顔色・眼光・声・動作など)
または、意識や思惟活動のこと。
と記載されております。
東洋医学では、診断法の一つとして「望診(視覚による診察)」があります。
「望診」=「望神」であり、「望んで知るを神という」と表現されているよう、「神」というものが大変重要視されています。
この「望診」において、
元気がなく、色艶が悪く、目に精彩がなく、動作が緩慢となると「失神」といい、病は非常に重く、予後は不良となります。
逆に、
色艶がよく、光沢があり、目は力強く、動作は俊敏となると「得神」といい、病があっても比較的軽く、予後は良好なことが多いです。
この辺りは、皆さんも何となく感覚的にわかりますよね。
「今日は何となく○○くん元気ないな」とか、「○○ちゃんの今日の顔色悪いね」など、知らず知らずに皆さんも「望診」をしているわけです。
もう一度まとめると、「神」というのは生命活動を維持するためには非常に重要で、「神」の働きの良し悪しは陰陽に左右される。
「神」については様々な記載がありますから、まだまだ研究の余地があります。
ということで、陰陽の考察一旦終了です。
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