東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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先輩との会話

2011.03.01

こんばんは、松木です。

先日学校で、定期試験がありました。

その試験後の授業の日に、生理学の先生と話をしていたのですが、
その先生は今回少し応用問題を多めに出題したそうです。

そうしたところ、クラスの多くの学生が赤点だったそうです。

その先生がおっしゃるのは、A=Bが成立するとき、そのどちらかを問うという問題は解けても、

A=Bのときもあるし、A=Cのときもあり、A=Dのときもある。そして今はどれか、という問題になると急に解けなくなるとの事でした。


しかし実際の臨床現場では、後者の考え方が絶対的に必要なのに、という話でした。


これは本当にそうだと思います。


臨床で、例えば「頭痛」という症状を訴えている方がいた場合、

西洋医学では

1、緊張性頭痛

2、血管拡張性頭痛

3、群発頭痛

4、頭部神経痛による頭痛

5、脳血管障害による頭痛

などなど、これ以上は省略しますが、

このようにたくさんの可能性があり、現在目の前にいる患者さんはどのタイプの可能性が高いのか「鑑別」することは臨床には不可欠です。


当然東洋医学においてもこの構造は同じであり、今回は記載を省略しますが、様々なタイプの頭痛があり、その中からどのケースに該当するかを「鑑別」していきます。



その先生は本職は医学部の先生で、鍼灸や看護の専門学校でも講師として教えておられる先生なのですが、

このような考えを持てない学生さんはどこにでも一定数いるらしく、またこのような考え方の重要性をいち早く察知する学生さんもどこにでも一定数存在するということでした。

では教員に何ができるかと言うと、ただひたすらその事を訴え続けるしかない、というのがその先生のご意見でした。

なかなか分かってもらえない事を言い続けるのは大変ですが、それを言い続けることが教員として必要な事だと感じました。




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