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2011.05.01
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
原発問題(その1)
原発問題(その2)
原発問題(その3)
原発問題(その4)
原発問題(その5)
原発問題(その6)
原発問題(その7)
続き行きます!!
前回は、核分裂を起こす原子の代表的なものにウランやプルトニウムがあり、
プルトニウムの中でもプルトニウム239が原発問題では重要になってくるというお話でした。
では、なぜプルトニウム239が重要なのか。
1つ目に、
半減期(放射能の強さが元の半分になる期間)が非常に長く、長期間の被曝は人体に重大な影響を与える懸念があるから。
2つ目に、
福島第一原発3号機の主な燃料としてプルトニウムが使用されていて、その中でもプルトニウム239が半分以上を占めるから。
因みに、よく”放射能”と”放射線”がごちゃ混ぜに使われていることがありますが、
この2つには大きな違いがあります。
放射能とは
放射線を出す能力がある
ことを指します。
また、放射能をもつ物質のことを放射性物質と言います。
ですから、
「放射能が漏れている」とか、「放射能を浴びると怖い」
なんて言い方は、厳密に言えば間違っております。
そして、放射線とは
放射性物質から放出される、物質を透過し、人体に害を与える光線
のことを指します。
この辺、マスコミも間違って使っていることが多いです。
放射線にはアルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、中性子線などがあります。
また、長崎に落とされた原爆の主な原料がプルトニウムであります。
広島に落とされたものはウランです。
プルトニウムは主に、こういった軍事兵器に使用されてきたという歴史があります。
ここまでの話しをまとめると、プルトニウムもウランに負けじと怖いな~って思っちゃいますよね。
・・・でも、いい使われ方だってされているんです。
例を挙げると、
心臓のペースメーカーに使用される電池。
プルトニウム電池と言い1960年代以降から大変重宝されていました。
プルトニウムが発する熱を利用したもので、半減期が長いためほぼ永続的に使用できることが利点です。
(ただし、現在ではその使用が安全面から規制されています。)
確かに普通の電池だと長続きしませんし(当時の水銀電池だともって2年)、電池交換のたびに胸を何度も開かれたらたまったもんじゃありません(苦笑)
こんないい使われ方もされているんです。
まさに陰陽です。
やはり正しい知識を持ち、良い面も、悪い面も両方吟味しなくてはなりませんね。
次回に続く。
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