東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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2025.04.16

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

本日は弁証問診の一つ、『口渇』に関して書いていきます。

 

 

 

4. 口渇

 

 

口渇は、のどが渇いて水分を欲することをいい、口乾、口燥は、口の中が乾燥するが水分を飲み込む必要は必ずしもないのです。

 

口渇は体内の津液の量や散布の状態が反映されており、寒熱虚実を弁証するときに非常に参考になります。

 

 

A.口乾と口渇

 

 

1)口乾 dry 

→日中の水分の不足。陰虚

 

2) 口渇 thirst

→飲みたいという願望による口の乾燥の感覚。内熱

 

 

B.八綱と口渇の問題

 

 

口渇の有無と冷熱いずれを欲するかを明らかにすることにより、裏における寒熱の鑑別が出来ます。

 

 

まず、口渇があって(冬でも)冷たい物を欲するようであれば、裏熱証です。

 

しかし病位によっては、熱証であっても口渇が出なかったり、寒証でも口渇を訴える場合もあるので、口渇自体よりもむしろ「温かいものを飲みたがるか」「冷たいものを欲するか」が寒熱の弁別には重要となります。

 

 

1)寒証:口渇無し、かつ、(夏でも)温かいものしか受け付けない

 

2)熱証:口渇有り、かつ、(冬でも)冷たいものを好む

 

 

 

C.口渇で、多飲か少飲か

 

 

1)口渴多飲

 

 

①熱証・燥証・陽明証・気分証:口渇して冷たい物を多飲

 

 

②熱盛傷津:強い口渇があり、冷たい飲み物を好む

 

 

③消渇(糖尿病):非常に口渇しよく飲むが、それ以上に小便がよくでるもの

 

 

2)口渴少飲

 

 

 

①熱入営血:口渇があっても飲みたがらないか、多くは飲まない(熱邪が営血に入って起こる)

 

 

②瘀血:口渇して水を口にふくむが、飲めない。

瘀血が阻滞して気機が通じなくなり、津液が上昇できなくなって口が渇く。

これは本当の脱水ではないため、水で口渇を漱ぎたいと思うが咽は渇かない。

 

 

③湿熱証:口渇して冷たいものを飲みたがるが量はあまり飲めない。

熱邪に湿が絡んでいる場合で湿邪のウェイトが大きいものほど飲みたがらない。

 

 

④下焦虚寒:口渇、少飲、熱いものを欲しがる(陽気が虚弱で津液が口まで到達しない場合。)

 

下焦に虚寒があり、そのため、腎陽が衰微すると気化機能が失調する。

これにより水津を蒸騰させて上昇させることができなくなるため、口が渇いて飲みたがる。

 

しかし、体内は本当の水不足ではないので、飲む量も少なく、熱いものを欲しがる。

 

 

⑤陰虚火旺証:口渇というよりはむしろ口の中が乾燥する(口乾)、少飲。

 

他に、盗汗・午後潮熱・五心煩熱・頬紅・舌紅苔少・脈細数を付随する。

 

 

⑥痰飲・水飲内停:口渇して飲みたがるが、飲めば嘔吐する。

水湿や痰濁が中焦に停滞して、津液の上昇や散布を阻滞し、このために口渇が生じる。

 

しかし、飲邪が内停していて少ししか入らないので、飲めばすぐ吐く。

 
 
 
 
 

 

次回へ続きます。お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房


 

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