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2011.08.20
しかし、そんな中でも往診はしっかりまわらせて頂きました。
滝のような雨にもへこたれない。
自然とのガチンコ勝負です!!
また、降りしきる雨を見ながら、水の不思議さにも気付けたりしました。
水って陰なのにそれが大量に集まると流れができ、川となり、海となり、時に津波となる・・・
陰は静的だけど、水は全くの陰ではなく、その中に陽の動的性質を兼ね備えているんだなぁ
・・・そんなことを急激な雨により流れとなり坂道を下り降りて行く水をみて考えていました。
そんなわけで、往診は常に自然を身近に感じとれるお仕事スタイルなのであります。
そして、私たちの行っている東洋医学も古代自然科学を基盤とした治療スタイルであり、
歴代の医家の方々も自然をよーく肌で感じ、それを人体にクロスオーバーさせることで様々な体の変化や不調を謎解いていったんでしょうね。
といったことで、ここ最近秋の気配を皆さん感じませんか???
去る8月8日はパパの日・・・
じゃなくて”立秋”でしたね。
秋の気配が立ち上ると書いて「立秋」。
ここから立冬までが二十四節季における秋の区分です。
しかし、この立秋は一年で一番暑さが厳しい季節です。
ってことは夏ですか?
いえいえ、違います。
春夏秋冬を陰陽で分けると、春夏が”陽”で、秋冬が”陰”と配当されます。
陰陽の法則の一つに「転化の法則」というものがあります。
簡単に言えば、
陰が極まれば陽に、陽が極まれば陰に性質が変化しますよ。
という法則です。
卑近な例を挙げますと、
太陽が地平線から昇り、最も高い位置まで行くと(陽極まる)、あとは地平線に向け降下し、やがて夜が訪れる(陰に転化)
イメージ的にこんな感じです。
秋は季節が陽(夏)から、陰に転化する時期です。
ですから、立秋が一年で最も暑い理由は、
陽が極まった姿であり、そこから少しずつ陰が顔をのぞかせている姿
なのです。
8日の週以降は日中の暑さといったら半端じゃなかったです。
しかし、夜になると一変し、涼しくカラっとした清々しい風が吹く日が何日もありました。
陽の暑さが、陰に少しずつ転化していっている姿です。
陰気が旺盛になり始める秋に人間の身体も呼応し、これにより体調を崩す人や、逆によくなる人もいます。
こういった季節の変遷を鑑みながら治療に当たることが東洋医学の真骨頂であり、
”未病治”に繋がるのです。
往診をやっていると、特にこの様な微妙な変化に敏感に気付くことができ、治療に生かせます。
自然との調和、自然とのにらめっこ、自然とのガチンコ勝負!!
往診事業の真骨頂です(笑)
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