東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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尿後余瀝(にょうごよれき)とは①

2024.12.12

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「尿後余瀝(にょうごよれき)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
尿後余瀝とは、排尿後に尿がポタポタと点滴することを指します。
 
 
 
弁証分類は主に3つあります。
 
 
 
1.腎気不固の尿後余瀝
 
2.中気下陥の尿後余瀝
 
3.膀胱湿熱の尿後余瀝
 
 
 
それぞれ虚実の違いがあり、虚証でみられることが多いとされています。
 
 
 
虚証では、尿の色が薄く量が多い、夜間多尿、頻尿等を呈します。
 
 
 
実証では、頻尿、尿意促迫、排尿痛がみられることが特徴です。
 
 
 
「淋証」にも尿後余瀝がみられ、『羅氏会約医鏡・論淋癃』に「気淋は、小便渋し、常に余瀝を有す、ゆえに尿は尽きず」と記載されています。
 
 
 
膀胱の外傷でも余瀝がみられますが、正しく病態を治療していけば、余瀝は緩解していきます。
 
 
 
まずはじめに、本日は「膀胱湿熱の尿後余瀝」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
この場合、湿熱が下焦に停滞して膀胱の気化作用が失調して、膀胱の制約が出来なくなって発生します。
 
 
 
頻尿、尿意促迫、排尿痛(尿道の灼熱性疼痛)がみられ、尿の色が黄色あるいは混濁するといった特徴がみられます。
 
 
 
その他にも、舌質紅、舌苔黄膩、脈濡数を呈します。
 
 
 
治法は、清熱利湿を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 

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