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こんばんは。齋藤です。
そろそろ11月も終わってしまいますね。
気温も徐々に下がってきているので、体調管理には十分気を付けてください。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラ。
血の生成に関して書いていきます。
中医学でいう「血」は、皆さんが想像する血液と変わりなく、西洋医学の血液とほぼ同義です。
血はどのように生成されるのか、大きく分けて2つの過程があります。
1つ目は、『霊枢・営衛生会篇』に「ここ(中焦)に受くるところの気は、糟粕を泌し、津液を蒸し、その精微を化し、上り肺脈に注ぎ、すなわち化して血となし、もって生身に捧ぐ、これより貴きはなし、故に独り経隧を行うるを得る、命じて営気という」と記載されています。
飲食物が脾胃(消化器)の働きにより飲食物を消化し、水穀の精微を生成します。
水穀の精微により生成された営気によって、水穀の精微が血の流れる脈中に注がれ、肺によって上輸され、呼吸によって吸入された天空の清気と合するとともに、心の陽気(心火)の温煦作用によって、赤く変化し、血が生成されます。
胃腸で消化吸収された栄養分の一部が、血管を通して肺に運ばれ、呼吸で吸収した空気と結合した後、心に温められて赤い血になります。
と、簡単に書いてみましたが、いかがでしょうか?
さて、ここに出てくる営気とはなんでしょうか。
営は営運と栄養の意味を持ちます。
『霊枢・営衛生会篇』に、「営は脈中にあり」と記載されています。
営は血液中の気を指し、切り離すことができない為、「営血」と併称されることが多いです。
血液中の営気を、脈管外を流れる衛気と相対させると、衛気は陽に属すので「衛陽」といい、営気は陰に属すので、「営陰」と称されます。
主な機能として、血液を作り出す機能と、全身を栄養する機能があります。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)
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