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こんばんは、森岡です(^_^)


最近こんなことを考えます。
このブログも、元清明院副院長でおられる松木先生と書きはじめて、

今では、多くのスタッフと一緒にワイワイ書かせて頂いています。


数えれば、私の記事もこれで１７２記事目。


仕事でやっているといえども、

キーボードもろくに叩いたことがなく、

ミクシィ、フェイスブック、ツイッターなんかとはまるで縁のない男が、

結構楽しんで記事が書け、

タイピングもそこそこまともにできるようになり、

少しパソコンの便利さというものを理解できたりと、

変化できたのも、このブログ様様だなと思います。


感謝感謝。


そして、このブログにおいて盛んに言っていること。


鍼灸ってすごい！！



東洋医学最高！！！



しかし、ふと冷静に客観的に振り返って、果たしてこれって本当にそうなのか！？

と考えてみる。


ちなみに、この物事を批判的に捉え考えることを、

クリティカルシンキング

って言います。



確かに鍼灸、東洋医学は素晴らしい。


これは紛れもない事実だ。


西洋医学では治らなかった病が治っていったり、

さっきまで歩けなかった人が、治療後にはスタスタ歩いて帰ったり、

腫瘍が消えたり、

若くして半身不随になったスポーツマンが数回の治療で競技復帰できたりと、

この医学の素晴らしさ、偉大さを目の当たりにしてきた。


百聞一見にしかず。


ただ、この見てきた事実だけを以って

「すごいんだ、すごいんだ」

と言っても、


治療家としては物足りない。


治療家は治療ができてナンボだ。


これを、自身が体現できなければ、

”口だけ野郎”

と言われても仕方ない。


いくら声高に東洋医学の素晴らしさを語っても、目の前の困っている患者さんを救えなければ、患者さんにとっては何の利益もない。

鍼灸医学の三大古典の一つとも言われている難経（なんぎょう）に

「上工なる者は十にして九を全（なお）し、中工なる者は十にして八を全し、下工なる者は十にして六を全す」

とある。

（専門家の先生方、難経十三難です。）

これは、

「名医は病人を十人中九人治し、普通の医者は八人治し、下手な医者は六人しか治せない。」

という、ある意味、非常に手厳しい一文です。

それでも、下手な医者でも六人は治せるんです。

まぁ、それ以下は医者になる資格もないってことでしょう。


逆に命っていうのはそれだけ尊いものなんだから、いたずらに生半可な気持ちや知識でいらってはいけないということだと思います。


それはさておき、

治療家として「鍼灸ってすごいんだぜ」というには、

上工とはいかなくても、せめて中工でいなくてはならないと思う。


そして、それを目指すために、患者さんのために、たゆまぬ努力をしている人だけが

「鍼灸最高！！　東洋医学最高！！！」

を叫ぶ資格を持っているのかなと。


客観性と主観性、そして、それに伴う治療家としての実力を備えた上で、この医学の必要性を世に問いたい。


年の瀬が迫り、少しずつ今年を振り返りながら、

もう一度ふんどしを締めなおすつもりで頑張ります。


おしまい（笑）


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