東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鼻乾(びかん)とは②

2024.08.22

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「肺熱と胃熱の鼻乾」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも実熱であり、鼻の乾燥、灼熱感、疼痛を生じますが、病位が異なります。
 
 
 
肺熱の鼻乾は、風熱の邪が肺を犯し、肺熱が鼻竅を上塞して発生します。
 
 
 
特徴は、鼻腔の乾燥、灼熱感、疼痛、軽度の出血、鼻孔の発赤、腫脹、びらんがみられることです。
 
 
 
他にも、口や咽の乾燥、咳嗽、少痰、発熱、頭痛、硬便、尿が濃い、舌尖紅、脈浮数あるいは弦数を呈します。
 
 
治法は、清熱宣肺を用います。
 
 
 
胃熱の鼻乾は、辛いものを過食して助熱生火したり、外邪が裏に入って化熱して胃を損傷し、胃の経脈は鼻傍から起こるため、胃熱が上蒸して鼻竅が燻灼されて生じます。
 
 
 
特徴は、鼻の乾燥、灼熱感、疼痛があることは肺熱の場合と同様ですが、結痂があることです。
 
 
 
他にも、口や咽の乾燥、口渇して喜冷飲、口臭、飢餓感がありよく食べる、呑酸、胸焼け、便秘、尿が濃い、舌質紅、舌苔は黄で乾燥、脈は滑数を呈します。
 
 
 
治法は、清瀉胃火を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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