東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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小便不利(しょうべんふり)とは③

2024.06.27

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「湿熱と気滞湿阻の小便不利」について、お話をしていきたいと思います。
 
 
 
まずは湿熱の小便不利についてです。
 
 
 
湿熱の邪が侵入したり、水湿が長期間停滞して化熱し、湿熱が停滞したことで三焦の水道が通じなくなることで起きます。
 
 
 
お小水は、量が少なく濃いことが特徴です。
 
 
 
この場合、中焦の湿熱により、食欲不振、悪心、嘔吐、口苦、口粘、口渇あるもあまり飲みたがらない、便秘または泥状便などの症候がみられることです。
 
 
 
また、舌質は紅、舌苔は黄膩、脈が濡で数を呈します。
 
 
 
治法は、清熱利湿、攻逐水湿を用います。
 
 
 
次に気滞湿阻の小便不利についてです。
 
 
 
情緒の抑うつにより肝気が鬱滞し、気滞にともなって水道が通じなくなり発生します。
 
 
 
この場合、肝胃不和を起こし、胸脇部の脹り、口苦、食欲不振、噯気、食べると腹が脹る、呑酸がみられるといった症状を呈することです。
 
 
 
また、舌質は紅、舌苔は薄黄、脈弦を呈します。
 
 
 
治法は、疏肝解鬱、行気利水を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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