東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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風邪⑪

2024.05.11

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

本日は、前回の続きで、陽明病の蓄血証についてです。

前回記事はこちらです。

 

 

 


まず蓄血とは邪熱が裏に入って血と相博し、内に瘀血ができる病証のことを言います。

 

 

 


経脈を離れた血がすぐに排出されずに、体内に長期滞在することにより、瘀血が形成されます。

 

 

 


陽明病の蓄血証は、この瘀血が元々は太陽病位にあり、さらに陽明病の熱邪を感受したことで発病します。

 

 

 


陽明病の蓄血は胃腸にみられます。

 

 

 


症状としては

・健忘(慢性的な瘀血によって、心気が塞がれ、そこに熱邪が入ることで、清陽を掻き乱し、混乱すると脳の働きが鈍くなるため。物忘れや聞いたことをすぐに忘れるなどの症状が出ます)

・便が比較的よく出やすく、色は黒色(瘀血により色が黒くなります)

 

 

 


瘀血を下すため、攻遂瘀血を目的に抵当湯を用います。

 

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

 

参考文献

『中国傷寒論解説』 著者:劉 渡舟

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著:柯 雪 帆

『中医基本用語辞典』監修:高金亮 主編:劉桂平、 孟静岩

 

 

 

 

 

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