東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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譫語(せんご)とは④

2024.03.28

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「営分証と血分証の譫語」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
営気は心に通じ、心は血を主り神を蔵すので、いずれも異常をきたすと譫語がみられます。
 
 
 
営分証の譫語は、熱邪が営分に侵入しておこります。
 
 
 
この場合、夜間に発熱や熱感が強い、煩躁、不鮮明な斑疹、舌質紅絳、脈細数を呈します。
 
 
 
治法は、清営泄熱を用います。
 
 
 
血分証の譫語は、営分証がさらに進行し、熱邪が血分に入って生じます。
 
 
 
この場合は、営分証の症状以外に、発疹、皮下出血、鼻出血、吐血などがみられ、血の色は深紅で舌も深絳を呈します。
 
 
 
その他にも、手掌、足底のほてり、夜間に発熱して朝に解熱する、口や咽の乾燥、口唇が紅で乾燥などの傷陰の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
また、項背部の強直、痙攣発作の反復などの肝熱動風の症状を伴います。
 
 
 
治法は、清熱涼血を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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