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こんばんは!樫部です。
本日は「五色帯」の続きで、「陰虚と虚寒の五色帯」について、お話していきたいと思います。
まずは陰虚の五色帯についてです。
湿熱の五色帯が進行したものであり、陰液が消耗したために発生します。
この場合、血性の帯下が増加し、時々白色帯下が混ざり(赤多白少)、臭いは非常にきついことが特徴です。
その他にも、下腹部痛が下腿や背部に放散し、発熱、頻尿、排尿時痛、舌質暗紅、舌苔薄黄、脈細数などの陰虚の症候をともないます。
治法は、清熱堅陰、調理肝腎を用います。
次に虚寒の五色帯についてです。
帯下が長期間持続すると陰精が虚し、続いて陰損及陽して陽気も虚すため発生します。
この場合、様々な色調の多量で希薄な帯下がみられ、臭いは腐臭がみられることが特徴です。
その他にも、強い腹痛、顔面白色、腰膝酸軟、羸痩、目眩、疲労倦怠感、舌質淡、舌苔少、脈虚細などをともないます。
治法は、温補固渋、養気血を用います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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