東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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小便頻数(しょうべんひんさく)とは②

2024.02.06

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、「膀胱湿熱と腎陰虚の小便頻数」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも頻尿と尿の色が濃いという症状を呈し、下焦の病変に属しますが、実証か虚証かどうかといった点で違いがあります。
 
 
 
膀胱湿熱の小便頻数は、湿熱が下注して、膀胱の気化が失調したことで発生します。
 
 
 
この場合、頻尿に加えて、尿意切迫、排尿痛、尿道の灼熱感、下腹部の不快感、尿の混濁して濃く、量は少ないといった症状をともなうことが特徴です。
 
 
 
その他にも、口粘、口乾、下腹部が脹る、便秘、発熱、悪寒、舌質紅、舌苔黄膩、脈滑数がみられます。
 
 
 
治法は、清利湿熱を用います。
 
 
 
腎陰虚の小便頻数は、腎陰が不足して固摂出来なくなり、さらに陰が不足することによって内熱が生じ、膀胱の気化が失調することで発生します。
 
 
 
この場合、尿は濃くて少量であり、随伴症状として、口咽の乾燥感、頬部紅潮、五心煩熱、盗汗、目眩、耳鳴、身熱感がみられることが特徴となります。
 
 
 
その他にも、便が硬かったり、舌質紅、舌苔少で、脈細数がみられます。
 
 
 
治法は、滋陰降火を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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