東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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手顫(しゅせん)とは①

2024.01.16

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「手顫(しゅせん)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
手顫とは、手が振戦、つまり震えることをいい、片方だけ出たり、両側に出たりと様々です。
 
 
 
『素問・至真要大論』には「諸風掉弦は、みな肝に属す」と記載があり、「掉(とう)」とは「震顫(振戦)」を指していて、顫動、振動ともいいます。
 
 
 
『証治準縄』では、諸風門に「顫振」の条項がありますが、「震顫」を一つの病の分類としたのは『張氏医通』が最初とされています。
 
 
 
「震顫」は「頭揺」、「手顫」、「身動揺」を含みますが、今回は「手顫」を取り上げてお話していきたいと思います。
 
 
 
手顫は「瘛瘲(けいしょう)」と同じように身体部分の動揺をともないますが、瘛瘲は手足がけいれんして交替に伸縮しますが、手顫ではけいれんはみられないという特徴を持ちます。
 
 
 
手顫は「手指攣急」とも異なり、手指攣急の場合は、手指がひきつって伸展できず、運動が制限されるような症状が出ます。
 
 
 
手顫はふるえて止められないものであり、同じ手部に出現する症状ですが、動と静の違いがあり、弁別のポイントとなります。
 
 
 
弁証分類は主に6つあり、次のとおりです。
 
 
 
1.肝風の手顫
 
2.風痰の手顫
 
3.風寒の手顫
 
4.脾虚風動の手顫
 
5.血虚風動の手顫
 
6.陰虚風動の手顫
 
 
 
以上です。
 
 
 
次回より、順番にお話していきたいと思いますので、お楽しみに!
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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