東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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咳嗽(がいそう)とは④

2023.12.07

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「肺熱と肺燥の咳嗽」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
「熱は火の漸、火はいまだ燥ならざることあらず」で、両者は関連性があり、いずれも咳によって胸痛が生じ、症候が類似する点もありますが、違いは熱邪なのか燥邪なのかということがポイントとなります。
 
 
 
肺熱の咳嗽は、熱邪が肺気を上逆させることで発生します。
 
 
 
咳嗽に加えて、呼吸困難、胸痛、胸苦しさ、呼気が熱く感じられるといった症状に加えて、
 
 
 
痰が粘稠で黄色、口苦、咽痛、口渇、便が硬い、舌質紅、舌苔黄、脈が弦数などの熱証をともなうことが特徴です。
 
 
 
重篤になると血痰がみられることもあります。
 
 
 
治法は、清肺化痰を用います。
 
 
 
肺燥の咳嗽は、燥邪が津液を消耗して肺の清潤が失われ、肺気が上逆して発生します。
 
 
 
気道の乾燥による乾咳、無痰、鼻咽の乾燥、嗄声を呈することが特徴です。
 
 
 
その他にも、舌苔薄で乾燥、脈細やや数がみられることが多いです。
 
 
 
治法は、清熱潤燥、生津止咳を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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