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こんばんは、下里です





日曜の台風、すごかったですね！お昼まではあんなにお天気でお出かけ日和だったのに・・・


風が不穏になってきて動物がそわそわしだしたと思ったら急転する天気・・・・




予報がなければ天変地異レベルです





夕方は絵に描いたような暴風雨でしたので自宅で読書して過ごしていました





読んでいたのは湯浅邦弘さんの『概説　中国思想史』




天人相関思想・儒教・黄老思想といった東洋医学を学ぶ上でおなじみの考え方が





どういう政治的・社会的事情で生まれ、流行ったり廃れたり変化したのかを、非常にスッキリとまとめられています！




思想の解説というより、まさに思想の「歴史」！




「東洋医学やってて、頻繁に目にするけど正直この思想ピンとこないわ～」「意味わかんないわ～」「共感できないわ～」

といったことで（？！）悩める場合にも、思想が出てきた歴史の流れ上のタテマエやホンネが書かれているので、頭に入ってきやすく、おすすめです



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で、本書の本筋とはあまり関係ないのですが、読んでいる途中気になったのが「辟穀（へきこく）」ということば




これは前漢時代のお墓から出土された文献「却辟食気」に紹介されている養生法で




のちに道教にも組み込まれていった考えのひとつだとか。　院長ブログ「道教」って何ですか？その12参照




具体的には五穀（米、麦、粟、黍、稗）を断ち、代わりに松の実などを食すのだそうです。




一見炭水化物ダイエットか？？という内容ですが




養生法ですからガリガリにやせる目的のダイエットでなく、



またのちに道教に組み込まれたということで、

道教では不老長寿をめざしてあの手この手で体内のエネルギーの質を高める！ということをやっているので



辟穀についても「穀物は消化に無駄なエネルギーを消費するので、食べない」という流れで組み込まれているようです




しかしながら、道教では山奥にこもって修行する場合も多々あり、「山奥では穀物が手に入らないので、あとづけで理由をつけたんだ、現代では栄養不足になるからやる必要ない！」という意見も世の中にあるようで、、、


（↑手に入らないから～というくだりは、いかにも本当ぽいなと思ってしまいました。）






臨床をふりかえって現在の、東洋医学的な養生からいうと、体の状況からしてお米を食べたほうがいい人や、麦を食べたほうがいい人～など臨機応変にあり




また既往歴を拝見していて




「○○抜きダイエット」「○○だけダイエット」等はテレビの影響や個人の主義主張はともかく、




体の状況をよくよく見定めて取り入れないと後で手痛いしっぺ返しがくるなあと思わされることが多いです





食べ物ってほんとうに「体を作るモト」ですよね




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