東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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舌腫(ぜつしゅ)とは②

2023.04.13

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「舌腫(ぜつしゅ)」の続きで「心脾熱盛と脾虚寒湿の舌腫」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
前回までのお話はこちら
 
 
 
まずは、心脾熱盛の舌腫についてです。
 
 
 
心脾に積熱して火邪が上にのぼるため、舌は腫大し、赤くなります。
 
 
 
特徴は、脾は肌肉を主るので、手掌と皮膚の灼熱感があり、脾は陰土で燥をこのみ湿を嫌うため、熱が盛んであるにも関わらず、水分を欲しないという特徴がみられます。
 
 
 
治法は、清熱を用います。
 
 
 
次に、脾虚寒湿の舌腫についてです。
 
 
 
これは脾虚に寒湿が絡んだことで発生します。
 
 
 
特徴は、舌は腫大して暗淡を呈することが多く、舌辺に歯痕がみられることです。
 
 
 
また、暗であるのは血瘀によるもので、歯痕も脾気の不足を表す所見です。
 
 
 
その他にも、身重、倦怠感無力感、腹脹、食欲不振、泥状〜水様便などの脾虚の症候がみられます。
 
 
 
治法は、散寒化湿、補気健脾を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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